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【7/5公開】『ゴールデン・リバー』豪華俳優4人が共演!ゴールドラッシュの夢と欲望が交錯する…手に汗握るウェスタン&サスペンス

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ゴールドラッシュのカリフォルニアを舞台に、男たちの夢と欲望が熱くたぎる! ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、リズ・アーメッド、ジェイク・ギレンホールと、個性を放つ俳優4人が共演。見事な相乗効果で観応えガッツリ! 人気小説『シスターズ・ブラザーズ』を映画化。西部劇とサスペンスが融合、数々の映画賞を制した話題のハイブリッドムービー!

2019年7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ ほか全国公開

ウェスタンベースに、サスペンス&人間ドラマが展開!

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1851年のアメリカ・カリフォルニアは、ゴールドラッシュ。一攫千金を狙って金脈を求める男たちがあふれている時代だ。殺し屋の”シスターズ兄弟”が、ある男を始末する任務を担ってオレゴンからサンフランシスコへと南下していく。

ターゲットにされている男ウォームは、実は化学者。狙われる理由は、黄金を見分ける薬剤の作り方を見つけ出したからだ。行方を探っていた連絡役の情報屋・モリスがウォームに近づくが、徐々に賢く魅力的なウォームに取り込まれ…。

殺し屋兄弟2人。そして化学者と連絡役の2人。この2組が後半では合流し、4人になる。ゴリゴリのガンマンである殺し屋兄弟が、金脈を狙う頭脳派の男たちと運命が交わることで、西部劇がサスペンスに、そして人間の本性が現れるリアルなドラマとして展開していく。

豪華すぎるキャスト! 個性派の名優4名が共演

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本作の最大ともいえる楽しみは、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、リズ・アーメッド、ジェイク・ギレンホール、という名優4人の共演なのだが、それぞれのキャラクターがはっきり異なるのが面白い。

まずは殺し屋兄弟。ガンアクションも見事な、腕が立つ2人だが、兄弟の気安さ溢れる掛け合いが面白い。ワイルドで自分勝手だが、少年のような愛嬌をたたえた弟に、ホアキン・フェニックス。そして割りを食いつつも弟を支え、ロマンチストな一面もある兄に、ジョン・C・ライリー。キャラが明確な2人の、のびのびした絡みが心地いい。

シスターズ兄弟がサンフランシスコへ向かう前半は、男兄弟のロードムービーとして楽しめる部分。殺し屋という仕事に反し、中年男の可愛らしさ全開だ。ちょっとアホだなあ、というほっこりシーンは、味のあるコメディとしてたっぷり楽しめる。

一方、知的で人たらしな化学者ウォームはリズ・アーメッド、そして自分が何者であるかを隠し、ウォームに近づこうとする連絡係の情報屋は、ジェイク・ギレンホール。こちらの2人は殺し屋兄弟とはまったく異なる関係。心理戦の楽しさを味わわせてくれる。

そして4人が合流すると、よりおのおのの個性が際立ってくる。そこからがまたワクワクさせられる展開へと加速していく。

映画化権を獲得したジョン・C・ライリー

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この作品の原作は、パトリック・デウィット著の人気小説『シスターズ・ブラザーズ』。争奪戦となったこの小説の映画化権をものにしたのが、主演のジョン・C・ライリー、そして妻でプロデューサーのアリソン・ディッキー。原作に惚れ込んで、自ら獲得したのだ。

夫妻は『ソーシャル・ネットワーク』のプロデューサー、マイケル・デ・ルカとタッグを組むと、監督に『真夜中のピアニスト』 (2005年)『君と歩く世界 ((2012年)『ディーパンの闘い』(2018年)の、フランス人監督・ジャック・オーディアールを選ぶ。

西部劇をフランス人監督が演出するというのはちょっと驚きの選択だが、これが吉と出た。サスペンスと融合するハイブリッドなウエスタンを、伝統に縛られずにのびのびと仕上げたのだ。

主演級の共演者を得てなお、ジョン・C・ライリーは見事に輝いている。メインキャスト4人ともが素晴らしい。これから本作は彼らの代表作と呼ばれるのも、作品を最後まで観れば想像に難くないだろう。

作品ニュース

パネル展開催中

本作を上映する日比谷シャンテパネル展が開催されている。

 

オススメしたい『ゴールデン・リバー』

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  • 主役級の個性派俳優4人が、それぞれ魅力的キャラで共演
  • 一攫千金と理想郷を夢見る、男たち欲望とロマン
  • 外国人監督による新鮮なウエスタンムービー
  • 手に汗握る予想がつかないサスペンス的展開

豪華な出演者で、ハイブリッドムービー、サスペンス&ウエスタンを見事に叶えた。会話劇としても秀逸。

『ゴールデン・リバー』作品情報

【あらすじ】
1851年オレゴン。最強と呼ばれる兄弟の殺し屋、兄イーライ(ジョン・C・ライリー)と弟チャーリー(ホアキン・フェニックス)がいた。度胸があり、雇い主の提督から信頼を得ている弟が、リーダーとして仕事を仕切り、兄は弟のワガママをぼやきながらも、身の回りの世話も引き受けてる。

2人に与えられた新たな仕事は、連絡係のモリス(ジェイク・ギレンホール)が捜し出すウォーム(リズ・アーメッド) という男を始末すること。

サンフランシスコへ南下する兄弟が馬で山を越えていた頃、一方のモリスはマートル・クリークで、脈を求めて群れをなす採掘者の中に、ウォームを発見。

屈託なくモリスの笑顔を褒める人懐こいウォーム。旅の途中、ウォームはモリスに信じがたい話を打ち明ける。「自分は化学者で、金を見分ける“預言者の薬”を作る化学式を発見した」と…。

監督:ジャック・オーディアール(『君と歩く世界』)
出演:ジョン・C・ライリー(『シカゴ』)、ホアキン・フェニックス(『ザ・マスター』)、ジェイク・ギレンホール(『ブロークバック・マウンテン』)、リズ・アーメッド(『ナイトクローラー』『ヴェノム』) ほか
原題:THE SISTERS BROTHERS
原作:『シスターズ・ブラザーズ』パトリック・デウィット 
配給:ギャガ
<2018年/フランス、スペイン、ルーマニア、ベルギー、アメリカ/122分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/PG12>
字幕翻訳:風間綾平
2019年7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ ほか全国公開
© 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.

gaga.ne.jp

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(本ページの情報は2019年7月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

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