1969年PANTA、TOSHIで結成、日本におけるロックの源流を生み出し、カウンターカルチャーをリードし続けてきたロックバンド「頭脳警察」のドキュメンタリー。貴重なアーカイブ映像とともに、本人たちや著名人へのインタビューで、彼らの活動の軌跡を追う。後半には「“頭脳警察”50周年バンド」として加わった若手ミュージシャンの澤竜次、宮田岳、樋口素之助、おおくぼけいらも登場する。
2020年7月18日(土)より新宿K’s cinemaにて公開
昭和史と共に歩んできた伝説の「頭脳警察」
本作では2人の生い立ちから、順を追って現在までが語られる。埼玉、所沢にかつて米軍基地があった頃、そこで父が働くという環境もあり、幼少時のPANTAはすでに音楽と共に過ごしていた。駆け落ちした両親から生まれた同じ年頃のTOSHIと、PANTAは17歳のとき、農協のパーティーで出会ったという。
戦後の迷走する時代、そしてグループ・サウンズの甘いメロディが流行る中で、自分たちの音楽を追い求め1969年に「頭脳警察」を結成した2人。しかし、あさま山荘事件と同じ年・1972年に出したファーストアルバムは過激な歌詞により発売中止に。その3ヶ月後に発売となったセカンドアルバムも一部の収録曲が放送禁止になったと思えば、さらに発売中止。また、学園祭では某バンドのステージをのっとったりと、数々の伝説を残すロックバンドとなった。
しかし、反体制の象徴であり続けることを望まなかった彼らは、1975年に「頭脳警察」を解散、別々の道へと歩き出す。1990年には1年限りの再結成、その後またさらに再々結成。そのはざまに行なったソロ活動やユニットへの参加、音楽以外の活動なども含め、痺れるようなカッコいい映像からやや風変わりな映像まで、彼らとその時代の魅力が、本作にはたっぷり収録されている。
豪華! 多数の著名人たちが語る「頭脳警察」伝説
インタビュー映像の、豪華な顔ぶれもみどころ。加藤登紀子、鈴木慶一、白井良明、大槻ケンヂ、ROLLY、春風亭昇太、宮藤官九郎、山本直樹、浦沢直樹、切通理作……多くのミュージシャンや、音楽を愛する著名人が登場する(登場する全インタビューイリストは、末尾『作品情報』参照)。
幻のファーストアルバムや1990年再結成時のライブでのTOSHIの奇行など、様々なエピソードが、著名人たちから熱っぽく、面白おかしく語られる。共に時代を駆け抜けた世代から、音楽ファンとして「伝説」を語る少し若い世代まで、あらゆる角度から見た“頭脳警察”が楽しめる。
彼らをよく知るファンも、本作で「頭脳警察」を深く知ることになる人も、興味深く味わうことができる作品になっている。
若手ミュージシャンを迎えた「50周年バンド」の魅力もたっぷり
2019年、結成50周年を迎えた頭脳警察は、新メンバーを迎え、“頭脳警察”50周年バンドを結成。加入したのは、ギターの澤竜次(黒猫チェルシー)、ベースの宮田岳(黒猫チェルシー、汽笛と犬)、ドラムの樋口素之助(汽笛と犬)、キーボードのおおくぼけい(アーバンギャルド)。若手の中でも凄腕で人気のメンバー揃いだ。
この50周年バンドでのライブシーンも多数収録、ユニークな活動も共にしており、6人となった「頭脳警察」の映像も存分に楽しめる。
本作は、各若手ミュージシャンのファンにも必見と言えるだろう。
作品ニュース
本編にも登場している、現役アイドル「アップアップガールズ(仮)」からの応援メッセージも届いている。
❗️応援動画到着❗️
— 映画『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』 (@zk50th_movie) 2020年6月26日
アップアップガールズ(仮)の皆さまから『#zk頭脳警察50未来への鼓動』へ応援コメント動画が到着!🎉
是非、ご覧ください!@konatsufurukawa @mori_saki1012 @saho_akari @azusasekine @arai_manami_ao#アプガ #頭脳警察 pic.twitter.com/qODfnW43cx
オススメしたい『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』
- 昭和から現在まで続く貴重なアーカイブ映像
- 伝説のバンド「頭脳警察」を語る多数の著名人
- 若手強力メンバー加入の「“頭脳警察”50周年バンド」も登場
「頭脳警察」PANTA・TOSHIの生い立ちから現在までを振り返ることで、音楽史・昭和史を辿ることもできる、アーカイブとインタビューで埋め尽くされた貴重なドキュメンタリー。
『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』作品情報
【あらすじ】
日本におけるロックの源流を生み出し、カウンターカルチャーをリードし続けてきた「頭脳警察」のドキュメンタリー。
PANTAこと中村治雄と、TOSHIこと石塚俊明は、10代で出会い1969年に「頭脳警察」を結成。反戦・反体制運動が激化する時代の中で「頭脳警察」は、過激な歌詞と自由なメロディーによって、若者の圧倒的な支持を得る。しかし、純粋な音楽を探求するため、1975年解散。
「頭脳警察」から解き放たれた2人はそれぞれの道を歩みながらも、再結成、再々結成を繰り返す。進化し続けた「頭脳警察」は、2019年に若手ミュージシャンの澤竜次、宮田岳、樋口素之助、おおくぼけいという強力メンバー迎え入れ「頭脳警察50周年バンド」を結成。そして2020年。コロナ禍に揺れる日本のカルチャーシーンに、頭脳警察はどのような答えを導き出すのだろうか……?
監督・編集:末永賢
出演:頭脳警察(PANTA、TOSHI、澤竜次、宮田岳、樋口素之助、おおくぼけい)
加藤登紀子(歌手)、植田芳暁(ミュージシャン)、岡田志郎(ミュージシャン)、山本直樹(漫画家)、仲野茂(ミュージシャン)、大槻ケンヂ(ミュージシャン)、佐渡山豊(ミュージシャン)、宮藤官九郎(脚本家)、ROLLY(ミュージシャン)、切通理作(評論家)、白井良明(ミュージシャン)、浦沢直樹(漫画家)、木村三浩(活動家)、うじきつよし(ミュージシャン)、桃山邑(演出家)、春風亭昇太(落語家)、鈴木邦男(活動家)、足立正生(映画監督)、石垣秀基(ミュージシャン)、アップアップガールズ(仮)(アイドル)、鈴木慶一(ミュージシャン)、髙嶋政宏(俳優)ほか <登場順>
企画プロデュース:片嶋一貴 プロデューサー:宮城広
撮影:末永賢、宮城広 整音:臼井勝
スチール:シギー吉田、寺坂ジョニー
企画協力:田原章雄(PANTA頭脳警察オフィシャルFC)、徳田稔(TEICHIKU ENTERTAINMENT)
企画・製作プロダクション:ドッグシュガー
製作:ドッグシュガー、太秦
<2020年/100分/DCP/モノクロ・カラー/スタンダード・ビスタ/5.1ch>
2020年7月18日(土)より新宿K’s cinemaにて公開
©2020 ZK PROJECT
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(本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)