中国のコメディエンヌ、ジア・リンが、自身の母への想いを映画化。(撮影当時)39歳で高校生に扮したジア・リンから始まり、空から落ちながらタイムスリップ。「なるほど、中国流ドタバタ喜劇か」と思って油断しているとラストには「もうやめて」級の泣きどころが……。すべての親と子、そしてもう会えない大事な人を想い続けている人に観てほしい、本国でメガヒットを飾ったハートウォーミングコメディ。
2022年1月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
タイムスリップして母の人生を幸せに
舞台・テレビ・映画で活躍する人気女喜劇優ジア・リンが個人的なエピソードと亡き母親への想いを込め、3年かけて脚本を執筆。映画化にあたり、自ら主演をつとめ、監督にも初挑戦した本作。
女手1つで育ててくれた母親への親孝行を成せず悩んだヒロイン、シャオリンは、自分が生まれる前である1980年代に突然タイムスリップしてしまう。そこで若い年頃の母と出会って友情を育みながら、母を喜ばせ、幸せにしようと奮闘する。
パラレルワールドで母を玉の輿に乗せれば、自分はその先、生まれてこないことになってしまうのだが……苦労だらけだった母のため、シャオリンは恋のキューピットにすらなろうとする。
美術も目を引く「古き良き1980年代」の世界
過去へタイムスリップをしているという設定なので、メインの舞台は1980年代の中国。国は違えど日本人から見ても懐かしさを感じる美術も魅力だ。ブラウン管のテレビ、足踏みミシン。“レトロかわいい”柄の布に、ワンピースやシャツの特徴あるデザイン、流行のヘアスタイル…。
若い人にとっては自分の親が若かった時代を想像させてくれるだろう。このレトロ感たっぷりの丁寧な美術が、パラレルワールドに迷い込む感覚を楽しく盛り上げてくれる。
娘シャオリンの想い、そして母ホワンインの想いとは…
クライマックスには、母ホワンインと娘シャオリン、それぞれの想いが胸に迫ってくる。無論タイムスリップはフィクションだ(と思う…)が、監督・脚本・主演をつとめたジア・リンの、母への想いが反映されていると考えると、このクライマックスが、もはや実話かのような迫力で涙腺を刺激する。
以前、ジア・リンは、亡くなった母を想いながら死者のための行事を行っている最中、自分の感情をコントロールできなくなるほどの悲しみに襲われた経験をしたという。その感情は、本作の元となったコントを演じることで鎮められたそうだ。
ジア・リンのこのエピソードを胸に、ジア・リン自身が演じる本作を観てみてほしい。そしてコメディタッチの気安さに油断せず……いや、むしろ油断して身を任せてみよう。心身を解放してこみ上げた感情を受け止めてこそ、この作品を存分に味わえるだろう。
作品ニュース
「中国のアカデミー賞」に数々のノミネートをされていた本作。そのなかで、若き日の母、ホワンインを演じたチャン・シャオフェイが最優秀主演女優賞を受賞。
👏💐👏💐👏💐👏💐👏💐👏💐
— 映画『こんにちは、私のお母さん』《你好,李焕英》公式ツイッター (@movie_himom) 2021年12月31日
映画『こんにちは、私のお母さん』の#チャン・シャオフェイ さんが
中国のアカデミー賞とされる
第34回金鶏奨にて最優秀主演女優賞を受賞!
おめでとうございます!
本作は1月7日より全国公開!#こんにちは私のお母さん#ジア・リン pic.twitter.com/KejZh5BiUz
オススメしたい『こんにちは、私のお母さん』
- 1980年代の古き良き時代を味わえる
- 本国でメガヒット、コメディから心に響く感動
- 大切な誰かを亡くした人を癒してくれるストーリー
- 中国の実力派俳優が集結
『こんにちは、私のお母さん』作品情報
【あらすじ】
明るく元気な高校生ジア・シャオリン(ジア・リン)と優しい母リ・ホワンイン(チャン・シャオフェイ)は大の仲良し。しかし、ジアの大学合格祝賀会を終え、二人乗りした自転車で家に帰る途中、交通事故に巻き込まれてしまう。
病院で意識のない母を見てジアは泣き続け、そして気がつくと…20年前の1981年にタイムスリップしていた! 独身の若かりし母と〝再会〟したジアは、最愛の母に苦労ばかりかけてきたことを心から悔やみ、今こそ親孝行するチャンスだと奮起。父以外の人と結婚して、自分が生まれなくなっても構わない。母の夢を叶え、幸せな人生を築いてもらうことが、娘としてできる贈り物。だが、やがてジアは“ある真実”に気づいて……。
監督・脚本:ジア・リン
出演:ジア・リン、チャン・シャオフェイ、シェン・トン、チェン・フー、リウ・ジア ほか
原題:你好,李煥英(英題:Hi, Mom)
配給:Tiger Pictures Entertainment、ハーク
<2021年/中国映画/中国語/128分/カラー・モノクロ/シネマスコープ/5.1chデジタル>
字幕翻訳:本多由枝
2022年1月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
© 2021 BEIJING JINGXI CULTURE & TOURISM CO., LTD. All rights reserved.
〔AD〕
(最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)