【7/1公開】『モガディシュ　脱出までの14日間』ソマリア内戦で運命を共にした韓国大使と北朝鮮大使、その真実のドラマ

90年代初頭、国連への加盟を巡って過剰に牽制しあってきた韓国と北朝鮮の大使たちが、ソマリアの内戦に巻き込まれた。反乱軍に乗っ取られ居場所をなくし、子どもたちを引き連れた北朝鮮の大使たちは、戦火をくぐり韓国の大使に助けを求めることに…。史実をもとに、韓国・北朝鮮の両大使たちの脱出までの14日間を描く人間ドラマ。アクションとサスペンスも満載で、疾走感溢れる121分！

2022年7月1日（金）新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー！

今まで語られなかった、韓国と北朝鮮の間に起きた歴史的真実

ソマリア連邦共和国は東アフリカの「アフリカの角」と呼ばれる地域にある国。1991年に勃発した内戦によって、一時、無政府状態になっていた（現在は正式な政府が成立）。

この内戦時、反乱軍がソマリアの首都・モガディシュを制圧したため、空港は封鎖され、通信網も断たれてしまった。まさに今のウクライナのようなとても危険な状態だ。現地で命の危険にさらされた外国人は、子どもたちを守りながら、生死をかける脱出を試みた。

それまで激しく敵対していた韓国と北朝鮮だったが、それぞれの大使と部下・家族たちは、ソマリア脱出の死闘を共にすることになった。この状況が実際1991年に起こっていたというのが驚きだ。

この事実は、本作で描かれた通りの理由からなのだろう、長らく語られることなかった。近年になってようやく事件の顛末が公表されたそうだ。今回、映画化に当たって、綿密なリサーチが行われたのだという。本作は「事実は小説より奇なり」を地でいく、衝撃のドラマが展開する。

緊張の内戦の様子　迫力いっぱいのアクションも

ソマリア反乱軍の男たちの理不尽な暴力・破壊行為はとどまることを知らず、ソマリ人は子どもまでが命を奪う銃器を携え、戦火が街を焼く。理性を失った公人も民間人も外国人も逃げ惑い、混乱に乗じて略奪され、銃弾に倒れていく。1991年ソマリアでの内戦の恐ろしさをリアルに感じさせる、迫力の描写に溢れている。

また、緊張感あるタイマン武闘シーンや、クライマックスには車で逃げ惑う派手なカーアクションも盛り込まれ、アクションファンにも観ごたえある場面がいっぱいだ。そんな緊張感のなかで生まれる感情の行き違い、そして立場を超えた共感といった人間ドラマは、ことさら胸に響いてくる。

豪華なキャスト、個性際立つキャスティング

　韓国側を演じるキャストは、大使役にキム・ユンソク（『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』）、情の深い人間味あふれるリーダーを体現している。参事官には、チョ・インソン（『ザ・キング』『安市城　グレート・バトル』）、大使夫人にはキム・ソジン（『麻薬王』『KCIA　南山の部長たち』）。

　北朝鮮側を演じるキャストは、大使にホ・ジュノ（『名もなき野良犬の輪舞』『国家が破産する日』）。参事官にはク・ギョファン（『新感染半島ファイナル・ステージ』）。

また、本作は韓国・北朝鮮間のドラマがメインであるが、反乱軍や武装警察のソマリ人まで丁寧にキャスティングされており、ステレオタイプではなく、キャラクターがしっかり立つように演じられているのも好感が持てる。

作品ニュース

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— 映画会社　ツイン (@movietwin2) 2022年6月21日