デンマーク出身のヨアキム・トリアー監督(2017年『テルマ』) が共同脚本も担当した、ビターなロマンティックコメディ。「どう生きるべきか」を自問自答しながら恋をし、働き、日々暮らす1人の女性の、20代後半から30代前半を描く。理想と現実の間で揺れながらも、 自分に正直な「人生の選択」をしようとする等身大のヒロイン、ユリヤを演じるのは、今回が映画初主演のレナーテ・レインスヴェ。本作で圧倒的な魅力を放ち、2021年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。
2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
才能も魅力もあるのに、なぜか脇役人生をチョイス
学生時代から成績も良く、さまざまな才能に恵まれている実感があるのに、これという道を選ぶことができなかった主人公ユリヤ。結局、縁のあった年上のグラフィックノベル作家・アクセルのサポート役のようなパートナーにおさまりそうになるも「自分の人生の主人公ですらない」感覚で、モヤモヤした気持ちを抱えてしまう。
たとえ才能や魅力があったとしても、強い意志や欲がなければ、1つの道を極めたり進んでいくのは難しいもの。自分自身の意思でなく、家族や恋人に指し示された立場に甘んじてしまうのは世界共通の「アラサーあるある」だろう。同世代はもちろんのこと、世代がズレても、自分の過去を思い出しながら、あるいは将来を想像しながら、ユリヤに共感を覚える人も多いハズ。
羽目を外したある夜の出会い
恋人アクセルと会った後、ユリヤがモヤモヤした気持ちを抱えて1人歩いていると、たまたまパーティ会場に通りかかる。ユリヤは「いい発散場所を見つけた」とばかりに、見知らぬ人々のパーティに潜り込んで、つかの間解き放たれる。思い切り奔放に振舞っているうちに、1人の男性と意気投合。
お互いパートナーがいるからと「浮気じゃない」ギリギリで戯れを楽しむ2人。この戯れがヘンタイ感があって、ハイセンス(ゆえに「R15+」なのか?)。俗に言う「笑いのセンスが合う」かのように「ヘンタイ的センスがピッタリ」な様子を観て「ああ、この2人運命…」と思えてくる。
しかしお互いの情報を一切交換せず「これっきり」と別れる朝。SNSで検索してしまうから、と名前さえ告げず。ああ、潔いがモッタイない…。
抗っても時に運命は訪れる
時として運命は意思を乗り越えてくるもの。思いもよらぬ偶然を、誰もが人生で何度か体験する。パーティーで出会ったユリヤとアイヴィンも奇跡的に再会を果たすことに。
それでも2人は互いのパートナーを優先するのだが……運命に抗がって、波風を立てぬように生きようとしても、2人の「会いたさが止められない」心情はクライマックスを迎える(このシーンが素晴らしく、強いインパクトを残してくれる)。
人生は選択の連続。そして時々運命。生まれゆくリアルな「悩み」と、悩みなどお構いなく進んでいく人生の「展開」が、フレッシュな手法で描かれていく。
作品ニュース
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オススメしたい『わたしは最悪。』
- 映画初主演、女優レナーテ・レインスヴェの魅力
- オリジナリィ溢れるエピソードが次々と飛び出す脚本
- 誰もが自分に重なって見える主人公の悩み
- 「運命」と「選択」について考えるきっかけに
『わたしは最悪。』作品情報
【あらすじ】
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが……。
監督:ヨアキム・トリアー (『テルマ』2017年、『母の残像』2015年)
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム ほか
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
<2021 年/ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/128分/R15+>
原題:The Worst Person in the World
字幕翻訳:吉川美奈子
配給:ギャガ
2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA
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