事故で大けがを負い、記憶喪失になったスジンが目覚めるとそばにいたのは献身的にサポートしてくれる夫だけ。退院後、夫婦でのカナダ移住を目の前に、スジンは次々と暴力的な幻覚に襲われ、唯一の頼りだった夫にも、疑の目を向けるようになっていく。
主演は、ドラマ『サイコだけど大丈夫』で高飛車な人気童話作家を演じ、人気を博したソ・イェジ。今度は一転、怯えながらも真実にたどり着こうと健気に運命に立ち向かうヒロインを好演。韓国ならではのロマンも味わえる、ミステリー&サスペンス。
2022年10月28日(金)全国公開
幻影が現れるたびに深まっていく謎
物語は、スジン病院で目覚めるところから動き始める。記憶がないが、目の前いたジフンが親身に寄り添ってくれ、ほかに身内が現れることもなく、優しい夫・ジフンと、彼が語る事故以前の暮らしの情報が、スジンの全てとなる。そして、夫婦でカナダへ移住するという未来に胸を躍らせる日々。
しかし、次第にスジンには幻影が見えるようになり、異様な体験をするようになってしまう。突然現れる幻影は、交通事故、少女への暴力、ついには殺人と、恐ろしいものばかり。それは現実との区別が難しく、目の前で現在起こっていることかのようなリアルな恐怖だ。
記憶喪失という不安定な状態のなか、突然起こる恐怖体験に、スジンは徐々に追い詰められていく。これらの幻影は、謎を解き明かすヒントとなるはずなのだか、つながりがなかなか掴めないので、スジン同様に観客もより混乱へと導かれてしまう。
今度は真摯なヒロインに…ソ・イェジの新たな魅力
2020年6月から韓国で放送され、日本でもNetflixで配信され人気を集めた韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』に出演したソ・イェジ。美しいけれど、サディスティックで冷酷なキャラクターとして登場する童話作家を演じていた。
他者を振り回し翻弄する強烈な役柄で人気を博したソ・イェジだが、ドラマから一転、本作では素朴で素直な女性となり、謎と不安にさいなまれ、追い詰められていく姿を見せる。
あまりに振り幅が広く、どちらが本来のハマり役なのかはわからないが、ドラマでファンになった視聴者には、ソ・イェジの新たな魅力を知る機会となるはずだ。
韓国映画ならでは! エグいほどのスリルと心潤すロマン
スジンを治療した病院は、家庭内暴力の可能性をかんがみて、スジンのケガについて警察に報告していた。このことにより刑事たちが、スジンのマンションに事情を聞きにやってくる。それをきっかけに、刑事が追うある事件とスジンの幻影が交差し始める。
刑事たちが追っているのは殺人事件……そして、優しい夫・ジフンにも胡散臭い一面が見え始める。
殺人事件やスジンの見る幻影には、韓国映画ならではのエグい描写がある一方で、真実の背景に、心潤すロマンも仕掛けられている。韓国映画ならではの「エグさ」と「ロマン」という双方の魅力が備わっていることもあり、韓国映画好きには特におすすめしたい作品だ。
作品ニュース
ソ・イェジからのメッセージ!
主演のソ・イェジから本作についてメッセージが。
ㅤ 『#君だけが知らない 』
— 映画『君だけが知らない』𝟭𝟬.𝟮𝟴公開 (@kimishira_movie) 2022年9月7日
主演 #ソ・イェジ より
日本ファンへコメント到着!!💌
 ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
🗣「強烈なサスペンス映画です」
結末を知った時、真実は逆転する──
主人公は二人いる。
𝟭𝟬.𝟮𝟴 𝗳𝗿𝗶. #君しら🧠💭https://t.co/chaWhYY1c9 pic.twitter.com/kcP8kOP3cn
オススメしたい『君だけが知らない』
- ヒントを与えられる度に深まるミステリー
- スリルとともにロマンの後味も残る物語
- 人気女優ソ・イェジの新たな魅力
- 本作が初長編。脚本も担当したソ・ユミン監督
『君だけが知らない』作品情報
【あらすじ】
事故に遭い、記憶を失ってしまったスジン(ソ・イェジ)。夫・ジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートで、日常生活を取り戻していく彼女だったが、ある日、自宅マンションのエレベーターで居合わせた少女が、車に衝突する幻覚を見てしまい、身を挺して彼女を守ろうとする。それから間もなく、同じマンションで、ガス爆発事故や、女子学生が男に嫌がらせを受けているという恐ろしい幻覚を次々と見てしまい、周囲にその異変を必死で伝えようとするも、彼女が見た未来を誰も信じてはくれない。
そんな鬱屈な日々を過ごす中、スジンは殺人現場を目撃してしまい、実際に死体が発見された。次第に彼女の精神は混乱していき、やがて、夫さえも怪しむようになっていく…。
監督・脚本:ソ・ユミン
出演:ソ・イェジ(『サイコだけど大丈夫』)、キム・ガンウ(『シルミド』)、パク・サンウク、ソンヒョク ほか
原題:내일의 기억 英題:RECALLED
配給:シンカ
<2021年/韓国/韓国語/100分/カラー/スコープ/5.1chデジタル>
字幕翻訳:石井絹香
2022年10月28日(金)全国公開
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