ネコをモチーフにした作品で、夏目漱石にも影響を与え、英国で爆発的な人気となった、イギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を描いた伝記映画。変り者の画家ルイスにベネディクト・カンバーバッチ、その最愛の妻エミリーにクレア・フォイ。
かわいらしさいっぱいのネコの絵画を描きながら、あまりに多くの苦難と哀しみに見舞われたルイスの人生を、切なくも愛情たっぷりに演出。かわいらしいリアル猫たちと、美しい絵画のような映像もみどころ。監督は、俳優としても注目を集めているウィル・シャープ。
2022年12月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
イギリスの画家ルイス・ウェインの生涯
最愛の妻と結ばれ、ピーター(ネコ)という愛情を注ぐ対象を得ても、胸が締め付けられるような苦難に満ちた人生を過ごしたルイス・ウェイン。上流階級に生まれながら貧しく、画家として名が売れても見合った収入を得られず、妻や妹は病に侵され、自身も神経症のような不安定さを抱え、しばしば混乱していた。
発明家に憧れ「電気」について持論を披露したり、突飛な行動を起こしたり、有り体に言えば“変人”に見えるルイスは、世間に対してうまく立ち回ることができず、損することが多かった。しかし、数々の苦難に打ちのめされながら、何度も「世界は美しい」という亡き妻の言葉に立ち返ることができる“内なる豊かさ”を持っている。
本作はそんなルイスの内面、をイメージ映像や回想などさまざまな手法で表現。それによって彼の豊かな感覚を覗き見、触れることができるかのようだ。
かわいいのはネコだけじゃなく……
今までも多くの“天才"役を演じてきた俳優カンバーバッチ。その多くは、厳格だったり冷酷だったりする人物像だったかと思う。しかし本作では、ルイスとしてイノセントでチャーミングなキャラクターを演じている。
猫の絵画だけでなく、たくさんのリアル猫が登場し、猫好きな人にはグッとくるサービスがいっぱいの本作だが、そんなネコたちに負けず劣らず、かわいらしいのがルイス自身。驚いたような表情や、子どものような瞳、不器用でひたむきな言動。その裏には、愛や情熱が潜んでいるようで、その魅力に引き込まれてしまう。
絵画のように美しい映像
画家の半生を描く本作には、切り取ればまるで絵画のように美しい映像が多数収められている。「世界は美しい」という妻の言葉をルイスが思い出し、頭の中で繰り返されるたびに、それを表すように視覚的に美しい風景が登場する。きっとルイスの目を通して見えている心の風景なのだろう。ゆえに妻とともにあった思い出は、夢の世界のような美しい景色が登場する。一方で、時には子ども時代の悪夢が蘇る、妖しく恐ろしい光景が現れることもある。きっとそれもまた1つの「美しさ」と言えるのだろう。
なお、ウィル・シャープ監督は父が英国人、母が日本人であり、8歳まで日本で育ったとのこと。日本文化の影響も受けていそうだ。
作品ニュース
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— 🎬12/1(木)公開『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』公式🐈🐈⬛ (@louis_wain_film) 2022年11月21日
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オススメしたい『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
- 猫を人気にした画家ルイス・ウェインの生涯を知る
- 人生の苦難を乗り越えるヒントに満ちた作品
- 美しい風景とかわいい猫たちが楽しめる
- 妻を一途に愛した男性のラブストーリー
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』作品情報
【あらすじ】
ロンドンの上流階級に生まれた好奇心旺盛なルイス(ベネディクト・カンバーバッチ)は、早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くことになる。妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始めて……。
監督・脚本:ウィル・シャープ
原案・脚本:サイモン・スティーブンソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ andオリヴィア・コールマン(ナレーション)ほか
原題:The Electrical Life of Louis Wain
配給:キノフィルムズ
<2021年/イギリス/英語/111分/カラー/スタンダード/5.1ch/G>
字幕翻訳:岩辺いずみ
2022年12月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー




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