【3/10公開】『Winny』ネット史上最大の事件　開発者・金子勇と弁護団戦い〜天才はなぜ国家組織に潰されたのか？

2002年「2ちゃんねる」で公開された革新的なファイル共有ソフト「Winny」をめぐり不当逮捕された開発者・金子勇。なぜ、一人の天才開発者を日本の国家組織が潰そうとしたのか？　開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語。

金子役に18キロ増量して挑んだのは東出昌大、壇弁護士役に三浦貴大。ほか弁護団や警察・検事側のキャストも豪華な顔ぶれが揃い、事件の真髄を熱く伝える。監督・脚本は『Noise ノイズ』『ぜんぶ、ボクのせい』の松本優作。

2023年3月10日（金） TOHOシネマズほか全国公開

ネット史上最大の事件「Winny」開発者の逮捕

本作は「ネット史上最大の事件」と呼ばれる実在の出来事を基に描かれている。

通常では考えられないスピードでプログラミングする天才開発者・金子勇（ハンドルネーム「47氏」）が、2002年に匿名掲示板サイト「２ちゃんねる」の住民に提供した革新的なファイル共有ソフト「Winny」は、瞬く間にユーザーが増え、ピーク時は推定200万人以上が使⽤。

しかし「Winny」の匿名性の⾼さから、残念なことに悪用する者が続出。さまざまな著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘され問題に。さらにウイルスに感染により、企業や個人の所有ファイルが流出、警察や⾃衛隊の内部資料の情報漏洩が起こり、社会問題へと発展していった。

悪用した者たちの逮捕が続く中、開発者・金子までもが「著作権法違反幇助」容疑で逮捕されてしまう。金子は警察の不当な取り調べに翻弄され、メディアは事件を面白おかしく報道。一方、2ちゃんねらーたちは費用を集め、金子を支援しようとする。

そんななか、PCを取り上げられ、失意に沈んでいた金子も一念発起、弁護士・壇俊光を中心に結成された弁護団と「これからの開発者の未来と権利を守るため」と目標を掲げ、戦う決意を固める。

悲劇の開発者・金子勇と弁護団の戦い、その背景までも丁寧に描く

本作は、松本優作監督が脚本も担当。事件の経緯や背景の情報もしっかり盛り込まれ、事件の真髄が非常に理解しやすく「Winny」事件について全く予備知識がない人が観てもわかりやすく作られている。また、事実に基づいていながら、ある事件とつながっていく展開はミステリーのようにも物語を盛り上げる。

開発者としては天才でも、どちらかといえば世渡り下手であったと思われる金子を演じる東出昌大も、事件や金子についてリサーチを重ね、本人の不器用で実直な人となりや本人の立ち居振る舞いを取り入れ、肉体も18キロ増量。徹底的に本人に寄り添った役作りを見せた。

キャストは、弁護団側に三浦貴大、吹越満、皆川猿時、和田正人、木竜麻生ら。警察・検察側には渋川清彦、渡辺いっけいら。ほか吉岡秀隆、吉田羊も登場し豪華な顔ぶれが揃った。どのパートも丁寧に描かれ、満足感高い仕上がりになっている。

作品ニュース

11日土曜日舞台挨拶

ボックス、アラグジュアリーシートのみ残席あり。申し込みは前日16時まで。

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映画『#Winny』
🎉公開記念舞台挨拶開催決定！🎉
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🗓3月11日(土)
⏰9:30の回上映終了後
📍TOHOシネマズ六本木ヒルズ

■登壇(予定)
#東出昌大 #三浦貴大 #和田正人 #松本優作監督

👇詳細はこちらhttps://t.co/CfGNi01pyS

ご応募お待ちしております✨#Winny #3月10日公開 pic.twitter.com/BunoKsimqZ
— 映画『Winny』今週末3月10日全国公開！！ (@winny_movie) 2023年2月25日

オススメしたい『Winny』

2chが絡んだ、記憶に新しい実話
ネット史上最大の「Winny」事件、7年の経緯がわかる
これからの「開発者の権利」を考えるきっかけに
弁護側・警察側とも豪華なキャスト

『Winny』作品情報

【あらすじ】
2002年、開発者・金子勇（東出昌大）は、直接データのやりとりができる匿名性の高いファイル共有ソフト「Winny」を開発。試用版を公開すると瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽を違法アップロード、ダウンロードする者も続出し、社会問題へと発展。次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑で2004年に逮捕される。

サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光（三浦貴大）は、「開発者が逮捕されたら弁護する」と話していた矢先、金子逮捕の報道を受け、弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう。やがて「Winny」はある情報漏洩事件と関連づけられ、世界をも揺るがす問題へと発展していく……。