【12/13公開】『市民捜査官ドッキ』奪われた金を取り戻し、闇組織から青年を救え！シングルマザーの奮闘を描く韓国サスペンス

振り込め詐欺の被害にあったシングルマザーが、かけ子の青年から助けを求められ、仲間とともに極悪詐欺師に立ち向かった39日間を描く、実話を元にしたサスペンス。日本でも社会問題となっている闇バイト、中国へ乗り込む同僚たちとのシスターフッドも描かれ、手に汗握る緊迫感がテンポよく味わえる、エンタメパワー溢れる韓国映画。

2024年12月13日（金）シネマート新宿ほか全国公開

全てを失ったシングルマザーに連絡してきたのは…

経営していた店も家も火事で失ったシングルマザーのドッキ。生活を立て直すために銀行に借入を申し込もうと考えたが、詐欺に引っかかり、手数料の名目で求められた3200万ウォンという大金を振り込んでしまう。警察に相談に行くも、被害届を受理されただけで、結局何もしてもらえない。

打ちひしがれ八方塞がりのドッキのもとに、思わぬ人物から電話がかかってくる。かけてきたのは、ドッキに詐欺を働いた「ソン代理」を名乗る張本人だった！

闇組織からの内部告発

「ソン代理」を名乗って電話をかけていたのは、闇組織に取り込まれていた青年ジェミン。軟禁され暴力にさらされて、かけ子をやらされる絶望の日々を送っていた。なんとか抜け出すため「内部情報を流すから警察に通報してほしい」とこっそりドッキに再度連絡してきたのだった。

命懸けで組織幹部のスキを狙って情報を送ろうとするジェミン。しかし、闇組織の拠点が中国・青島（チンタオ）にあるらしいという情報をドッキが流しても、全く信じようとしないパク刑事。捜査はおろか、協力する姿勢もなく一向に頼りにならない。

ドッキは自ら張り紙をして、自分と同じ被害者を探し出して聞き込みをする中で、自分同様に金を奪われ苦しむ人々が数多くいることを知る。そんなある日、児相に子どもと職場のロッカールームで寝泊まりしていたことを責められて子どもも引き離されたことで、ドッキはますます追い詰められる。

シスターフッドに支えられ中国へ

同僚たちは子ども思いのドッキに同情していた。お金も子どもを取り戻そうと煽るスクチャ、中国語のできるボンリムと共に、ドッキは中国・青島へ渡る。中国に住むボンリムの妹エリムとともに、ジェンミンからの情報を頼りに、女4人で闇組織の正確な住所を突き止めようと街を巡り、調べ始める。

一方、ドッキの行動力に引き寄せられ、パク刑事と韓国の警察も追いかけるように中国へやってくるが……。

凶悪な闇組織を相手に、果たしてドッキたちはどこまで迫れるのか？　恐ろしい闇組織幹部の目をかいくぐって情報を共有しようとする、軟禁中のジェンミンとドッキたちのスリリングな行動、手に汗握る仕掛けの数々は、文句なしに楽しめるエンタテイメント。ただし、闇組織の暴力描写はけっこうヘビーなので、弱い方は要注意！

オススメしたい『市民捜査官ドッキ』

テンポの良さで引き込むスリリングな展開
軟禁された内部告発者と外部にいる被害者側が協力し合う
主人公ドッキの行動力がフル回転される仕掛け
コメディ要素もあるドッキと同僚、ジェンミン、パク刑事らのキャラクター

『市民捜査官ドッキ』作品情報

【あらすじ】
クリーニング店の火災で金を必要としていたシングルマザーのドッキに、銀行の「ソン代理」を名乗る人物から融資商品を紹介したいと電話がかかってくる。融資に必要だからとあれこれ手数料を請求され送金したドッキ。しかし、この一連の流れが振り込め詐欺であったことを知り、ショックで倒れてしまう。

全財産を失い子どもたちと路頭に迷うドッキに、再びソン代理から電話が。今度は「詐欺組織の情報提供をするから」と助けを求めてきた。警察も諦めたこの事件だがドッキは情報提供してきた“かけ子”救い、奪われたお金も取り戻したいという一心で、特技を持つ心強い同僚たちと共に中国へ向かって……。