多くのファンが心待ちにしていた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』がいよいよ公開される。世界中の誰もが知るあの“若草四姉妹”を、驚くべき手法でフレッシュによみがえらせたのは、新進気鋭のグレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)。出演は、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピューら今をときめく旬のキャストが勢ぞろい。生き生きした女性たち、絵になる細部まで凝った衣装、心を揺さぶる涙と、みどころ満載のロマンスストーリーだ。
2020年6月12日(金)全国ロードショー
誰もが知る『若草物語』…その先にあった大人のストーリー
父不在の貧しい家庭で、個性豊かな思春期の四姉妹が、日常の出来事を通し、絆を固くしながら、少し大人に近づいていく。楽しく可愛らしいエピソード満載、やがて大きな感動を呼ぶエピローグへ……。
小説『若草物語』といえば、世界中で愛されてきた、多くの人が幼少期から馴染みをもつ名作だ。児童向け小説やアニメ、そして繰り返し映画化もされ、ある人気少女漫画では、主人公の少女が舞台でベス役を熱演するエピソードが登場したり……。とにかくさまざまな媒体・さまざまな形で身近に存在して来たストーリーだろう。
とはいえ、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー(『ファイティング・ファミリー』『ミッドサマー』)ら、実績も人気もある主役級の俳優をズラリと揃えていながら「またあの『若草物語』?」と思う方も多いのではないか。監督だって新進気鋭のグレタ・ガーウィグ監督(『レディ・バード』)なのに!
だが作品を観れば冒頭から「おや?」と思うだろう。主人公ジョーも末っ子エイミーもすっかり大人。そうなのだ、本作は馴染みのある『若草物語』の、その後のエピソードを綴った『続 若草物語』のストーリーが中心に描かれている(時折、少女時代の名場面も挟み込まれるのもまた、心憎い構成だ)。
女はつらいよ…我が道を行く者の運命
『続 若草物語』を元にした本作。そして人物やストーリーをより魅力的に感じられるように、見事な脚色も施されている。脚本はグレタ・ガーウィグ監督自ら手がけた。
特徴的なのは、原作にはない、次女ジョー(原作者・オルコット自身)、そして四姉妹の母・の本音を思わせる台詞や展開が加わっていることではないだろうか。
著者や原作を尊重しながらも、全く新しい『続 若草物語』に生まれ変わらせている。観客は新鮮な気持ちで、作品に入り込むことができるだろう。
そして、四姉妹の中でも、もっともメインで描かれるヒロインが、次女のジョー。大人になった彼女は、自らの才能を生かそうと奮闘するだけに、さまざまな悩みを抱く。仕事では女性蔑視やスランプと戦い、恋愛では姉妹や家族をも巻き込んで悩み、結婚するか否か?と頭をかかえる。
時代は違えど、これらはまったく現代の女性と変わらぬ悩みではないか。時代を飛び越え、ヒロインが非常に身近な人物に感じられる。作品を観ながら、彼女とともに悩み苦しんで、最後は晴れ晴れとした気持ちを見つけることができる。
また『続 若草物語』も知っている、という原作ファンも、グレタ・ガーウィグ監督の粋な演出にはアッ!と驚くことだろう。
アカデミー賞を賑わせた話題作
内面から率直に輝く演技を見せる女優たちの競演、さらに脚色、音楽、衣装と多方面から注目を浴びてきた本作。
第92回アカデミー賞では主演女優賞にシアーシャ・ローナン、助演女優賞にフローレンス・ピュー、さらに脚色賞、作曲賞と6部門におよびノミネートされた。さらにシアーシャ・ローナンは第77回ゴールデングローブ賞の主演女優賞にもノミネート。他にも全米・世界各国の映画賞レースを賑わせた。
最終的に、第92回アカデミー賞では衣装デザイン賞のみの受賞となったのは想定外の結果だが、これは時勢も影響するもので、致し方ないだろう。とはいえ、ノミネートされた分野が全て注目に値する、あらゆる角度からハイクラスな仕上がりだ。
そして本作ではノミネートの対象ではないが、アカデミー賞・女優賞受賞常連のメリル・ストリープが、古風な祖母役をこってりと演じているのも忘れられない見どころ。
さらに四姉妹の母を演じるローラ・ダーンは別作品(『マリッジ・ストーリー』)で助演女優賞を受賞している。余談だが、80年代には大胆な泣き顔でデヴィッド・リンチの秘蔵っ子だったローラ・ダーンが、30年以上の時を経て頭脳明晰かつチャーミングな大人の女性を演じているのはなんとも感慨深い。
作品ニュース
ビジュアルも注目
アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞し、美術も素晴らしい本作は、ビジュアル的にも見所満載。チラシにも目を引かれること間違いなし。
ソニピクです❗️
— ソニー・ピクチャーズ映画部公式 (@SPEeiga) 2020年2月28日
映画『#ストーリー・オブ・マイライフ/#わたしの若草物語』の新しいチラシが完成しました💡 今回は見開き📖
<ジョー>#シアーシャ・ローナン、<メグ>#エマ・ワトソン 、<ベス>#エリザ・スカンレン、<エイミー>#フローレンス・ピュー の四姉妹が目印です👀#ソニピク仕事中 pic.twitter.com/qjPRdqP75O
完全限定2,000部でオフィシャル・メイキングブックも販売中
オフィシャルメイキングブック。オルコット原作の解釈、グレタ監督の脚本術、コスチュームデザイン、インテリア、エマ・ワトソン、シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメたち豪華出演陣の舞台裏も映画の美しいシーンもおさめた保存版!
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ローラ・ダーンから日本のファンへメッセージ
ソニー・ピクチャーズ映画部公式アカウントから、母役ローラ・ダーンから日本のファンへメッセージが届いている。
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— ソニー・ピクチャーズ映画部公式 (@SPEeiga) 2020年6月7日
🏠ご自宅から🇯🇵日本のファンへ
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マーチ家の四姉妹の母を演じた #ローラ・ダーン から、日本のファンだけに向けたスペシャルメッセージ💌
『#ストーリー・オブ・マイライフ/#わたしの若草物語』
🎞6月12日(金)全国順次ロードショー pic.twitter.com/eHISkhkuID
オススメしたい『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
- 若手もベテランも揃った人気女優・俳優のキャスト
- 監督・脚本は現代女性を描く名手、グレタ・ガーウィグ
- 原作を尊重、作者をリサーチしながら工夫された見事な展開
- アカデミー賞にノミネートされた衣装、音楽も心に残る
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』作品情報
【あらすじ】
19世紀、アメリカ、マサチューセッツ州ボストン。マーチ家の四姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミー。情熱家で、⾃分を曲げられないため周りとぶつかってばかりの次⼥ジョー(シアーシャ・ローナン)は、⼩説家を⽬指し、執筆に励む⽇々。⾃分とは正反対の控えめで美しい姉メグ(エマ・ワトソン)が⼤好きで、病弱な妹ベス(エリザ・スカレン)を我が⼦のように溺愛するが、オシャレにしか興味がない美⼈の妹エイミー(フローレンス・ピュー)とはケンカが絶えない。この個性豊かな姉妹の中で、ジョーは⼩説家としての成功を夢⾒ている。ある⽇ジョーは、資産家のローレンス家の⼀⼈息⼦であるローリー(ティモシー・シャラメ)にダンス・パーティで出会う。ローリーの飾らない性格に、徐々に⼼惹かれていくジョー。しかしローリーからプロポーズされるも、結婚をして家に⼊ることで⼩説家になる夢が消えてしまうと信じるジョーは、「私は結婚できない。あなたはいつかきっと、もっと素敵な⼈と出会う」とローリーに告げる。⾃分の選択でありながらも、⼼に⼀抹の寂しさを抱えながらジョーは⼩説家として⾃⽴するため、ニューヨークに渡る――。
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)
出演:シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、エマ・ワトソン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ ほか
原作:ルイーザ・メイ・オルコット
製作:エイミー・パスカル、デニーズ・ディ・ノヴィ、ロビン・スウィコード
音楽:アレクサンドル・デスプラ
衣装:ジャクリーン・デュラン(アカデミー賞<衣装デザイン賞>受賞)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
<2019年製作/135分/G/アメリカ>
2020年6月12日(金)全国ロードショー
<公式サイト> https://www.storyofmylife.jp


(本ページの情報は2020年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)