雫井脩介による累計発行部数16万部を更新中のベストセラー・サスペンス小説を、エンターテインメントの旗手・堤幸彦監督と、巧みな人物描写に定評のある脚本家・奥寺佐渡子により、満を持して映画化。
幸せな家庭を襲う、高校生の殺人事件。帰らぬ息子は、殺人を犯したのか、それとも被害者なのか? 今最も旬な顔ぶれが揃い、それぞれの<望み>が交錯する4人家族を演じている。
2020年10月9日(金)全国ロードショー
家族とは何か、を問うベストセラー小説を最高のキャストで


本作で家族を演じるのは、驚くほど充実した顔ぶれだ。まず、キャリアと人気を兼ね備え、テレビドラマや日本映画に常に求められ続ける俳優・堤真一と女優・石田ゆり子を両親役にキャスティング。
長男・規士(ただし)役には1999年、テレビドラマ『中学聖日記』で鮮烈なデビューを飾った岡田健史。岡田は、この夏、話題をさらったテレビドラマ『MIU404』では若手警部補・九重という社会人である役も無理なく演じ、本作ではまた高校生に戻っている。ナイーブなキャラクターを得意としながら、幅のある年齢を自由に行き来するポテンシャルをとっても、稀有な存在と言えるだろう。
また、妹・雅(みやび)を演じるのは若手女優きっての実力派、清原果耶。2015年のデビュー以来、驚くべきスピードでスターダムに登り、今やテレビに映画に引っ張りだこ。主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』も公開されたばかりで、来年のNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロイン役も決まっている。本作ではしっかり者ゆえに「お兄ちゃんが犯人だと困る」とはっきり口にする妹を演じる。
時代の最前線に立つ若手2人が、気負うことなく冷静に役に入り込み、物語を的確に、印象的に紡いでいくのも見事だ。
物語の半ばまでをほぼ1人で牽引する、石田ゆり子演じる母
アラフィフになってもその美しさと可愛らしさが評判の女優・石田ゆり子だが、今回は今までとは一味違う顔を見せる。事件発覚から化粧っ気がなくなり、ティーンエイジャーの子を持つ母親として苦悶の表情で物語の前半を引っ張っていく。
堤真一演じる父親・一登の戸惑いの心情とは対照的に、石田ゆり子演じる母・貴代美の<望み>は一貫して明確だ。「どんなことがあっても生きていてほしい」。つまり「殺人を犯した側であっても受け入れる」という姿勢を崩さない。たくましくも禍々しくも見える、完全なる「母」の姿。本作は石田ゆり子の新境地と言っても過言ではないだろう。
真実は藪の中? 二転三転する状況に心乱されるサスペンス


息子・規士が帰らぬ朝、テレビでは規士の同級生が殺害されたというニュースが流れた。警察が訪ねて来て、石川家に緊張が走る。規士は何をしたのか? 今どこにいるのか? しかし、警察は手の内や情報を隠しながら、貴代美と一登から規士の情報を引き出そうと聞き込みを開始。情報を得られずに貴代美と一登は、苛立ちと不安を募らせるばかり。
何とか息子の安否を知りたい貴代美は、SNSで広まる「もう1人死んでいるらしい」という噂に心を乱される。スマホに残る規士からの最後の連絡、押し寄せるマスコミ、仕事先や世間からの攻撃……ごく短時間の間に状況がどんどん変わっていく。
この状況を作り出す、脇を固める俳優たちも鬼気迫る演技をみせる。強固な姿勢を貫く警部補に加藤雅也、貴代美の味方であり続ける貴代美の母に市毛良枝、真実を求める週刊誌の記者に松田翔太、怒りに満ちた遺族に竜雷太。
進展のない捜査で、真相は一向に藪の中のまま。観客は、家族に回想される規士の表情や、規士の同級生が語る人物像をヒントに「規士がどんな人物だったのか」を想像し、混乱するだろう。やがて、真実にたどり着く可能性は絶望的に見えるなか、規士が残した小さな痕跡が見つけ出され、規士の心が読み解かれていくことになる。
作品ニュース
主題歌は森山直太朗書き下ろし
サスペンスなど、観る者にとって心乱される作品では、エンディングで流れる主題歌は重要だ。本作の主題歌は、森山直太朗が書き下ろし、包容力ある歌声を聞かせてくれる。編曲は知る人ぞ知るミュージシャンの小田朋美。
ㅤㅤ『#望み』主題歌 ♪
— 映画『望み』 (@nozomimovie) 2020年10月7日
\ °˖✧ 配信スタート ✧˖° /
本日10/7(水)より#森山直太朗 さんの
書き下ろし主題歌「#落日」が
配信開始しました💿✨
本作のエンディングを優しく包み込む
素敵な楽曲です☺https://t.co/uvmoPETYdi#映画望み@naotaroofficial pic.twitter.com/8sznaNzHMf
『望み』観どころ
- 堤真一、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶が「家族」を演じる
- 堤幸彦×雫井脩介がタッグを組んだサスペンス
- 父・母・妹それぞれの<望み>から浮かび上がる「家族」
- ピークまで高まった緊張から真相へと向かう急展開
『望み』作品情報
【あらすじ】
一級建築士の石川一登(堤真一)とフリー校正者の妻・貴代美(石田ゆり子)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、サッカーに熱中する高1の息子・規士(ただし/岡田健史)と、一流校合格を目指して高校受験に励んでいる中3の娘・雅(みやび/清原果耶)と共に幸せに暮らしていた。しかし、怪我によりサッカーを諦めて以来、規士は塞ぎ込んだり反抗的になったりで、無断外泊も多くなった。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡も途絶えた。
翌日、貴代美が警察に届けを出すべきかと心配していると、規士の同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察は規士が事件へ関与している可能性が高いというが、詳細については教えてはくれない。さらに「グループの少年がもう1人殺されている」という噂がSNSで広がる。それが真実とすれば、規士は「殺した」のか?「殺された」のか? 父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯するなか、世間の憶測と中傷が暴走し、家族はバラバラになってしまう……。
監督:堤幸彦
出演:堤真一、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶、加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太 ほか
原作:雫井脩介「望み」(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子
配給:KADOKAWA
<2020年製作/108分/日本/G>
2020年10月9日(金)全国ロードショー







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