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【9/15公開】『ダンサー イン Paris』バレエ&コンテンポラリー! 珠玉のパフォーマンスを盛り込んだ若きダンサーの再生物語

バレエダンサーとして致命的なケガを負うのと同時に恋人を失ったヒロインが、コンテンポラリーダンスに出会う再生の物語。主演はパリ・オペラ座の正式団員マリオン・バルボー。監督はセドリック・クラピッシュ。コミカルさもある、さわやかな青春ストーリーに気分が高まりつつ、一流のバレエとコンテンポラリーのパフォーマンスまで楽しめる稀有な作品だ。

2023年9月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

ヒロインに抜擢されたパリ・オペラ座のマリオン・バルボー

若いダンサーの再生を描く本作。セドリック・クラピッシュ監督は、ダンサーの影武者が必要な俳優ではなく、俳優としての演技が未経験でも一流ダンサーを主演にすることを希望し、オーディションを行った。

ヒロイン、エリーズを演じるマリオン・バルボー、本来の本業はダンサーである。1991年生まれ、パリ・オペラ座の正式団員で、階級はプルミエール・ダンスーズ(準主役を踊るファースト・ソリストと同じ)。クラシックとコンテンポラリーどちらでも活躍している。

本作の冒頭は本番直前のバックステージから始まる。マリオンをはじめとするダンサーたちは、ウォームアップする姿すらしなやかで、うっとりしてしまう美しさだ。やがて、映画の中でバレエ公演の本番が始まる。カメラは舞台の表と裏を行き来し、バレエの魅力を伝えながらも、恋人の裏切りを目撃して動揺するエリーズの吐息を捉え、観客をストーリーへと踏み込ませる。

魅力いっぱいの青春ストーリー 未体験だった演技はナチュラルで的確 

本作はダンサーの物語ゆえ、ダンスの魅力が不自然に浮くことなく全体に溶け込む。そしてストーリーや気さくなヒロイン、エリーズもとても魅力的だ。ダンスへの情熱だけでなく、敗れた恋・新しい恋、シスターフッドや家族との関係などが描かれ、シリアスなシーンもコミカルなシーンもトホホなシーンもあり、誰もが身近に感じられるような青春物語が展開する。

俳優としての映画出演は初めてにも関わらず、マリオンの演技はどのシーンもナチュラル。成長していくヒロインとして、悩み、苦しみ、輝きを増していく。ちなみに、ヒロインのエリーズは、マリオン本人のキャラクターとはだいぶ違うそうである。

事前には演技のコーチがついたそうだが、撮影に入る時点で指導の手を離れ、マリオンは俳優として、役柄にのめり込んで行ったという。映画初挑戦でありながらセザール賞「有望若手女優賞」にノミネートされたのも納得。本作以降、マリオンの俳優としての活動の予定は明かされていないようだが、今後の俳優活動も期待したいところである。

コンテンポラリーも一流 エリーズの内面を映し出す迫力

「形式美」を重んじるクラシックバレエの美しさで始まる本作だが、エリーズの運命とともに、しなやかで自由な迫力のコンテンポラリーダンスの世界へとつながっていく。

バレエ界を諦めようと人生に惑っているエリーズが出会うのは、コンテンポラリーダンス。このカンパニーを率いる人物として、実際に振付師として著名なホフェッシュ・シェクターが「本人役」で登場、出演だけでなく、振り付けと音楽も担当した。

ちなみに、冒頭のバレエ公演は「ラ・バヤデール」という愛の裏切りに傷つき絶命するヒロインが登場する演目で、エリーズの身の上に重なる仕組みになっているのだが、クライマックスで踊るコンテンポラリーダンスもエリーズの「再び起き上がる力」強い感情、魂が込められた迫力ステージとなる。たとえこれまでダンスに縁がなかった人であっても、きっと心奪われるだろう。

作品ニュース

チャコットInstagramライブ配信

本作公開の“前夜祭”としてチャコットがInstagramでダンサーへのインタビューをライブ配信する。

 

オススメしたい『ダンサー イン Paris』

  • パリ・オペラ座団員のマリオン・バルボーがヒロイン
  • ドキュメンタリーのような珠玉のダンス舞台映像
  • 若い女性の再生を描く青春ストーリー
  • コンテンポラリー振付師ホフェッシュ・シェクターも本人役

『ダンサー イン Paris』作品情報

 【あらすじ】

パリ・オペラ座バレエで、エトワールをめざすエリーズは夢の実現を目前にしながら、ステージの最中に恋人の裏切りに動揺し、ジャンプの着地に失敗し足首を痛めてしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられたエリーズは、一晩で恋も仕事も失って呆然とする。バレエ一筋の日々を送ってきたが、完治しなければ新しい生き方を探すしかない。

出張料理人ロイックのアシスタントに誘われたエリーズは、今は流れに任せようと引き受け、ブリュターニュへと旅立つ。そこはアーティストたちへ練習の場を提供する瀟洒なレジデンス。そこで、芸術を愛するオーナー・ジョジアーヌや、今を時めくホフェッシュ・シェクター率いるダンスカンパニーと出会い……。

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監督:セドリック・クラピッシュ
振付・音楽:ホフェッシュ・シェクター

出演:マリオン・バルボー、ホフェッシュ・シェクター、ドゥニ・ポダリデス、
ミュリエル・ロバン、ピオ・マルマイ、フランソワ・シヴィル、メディ・バキ、
スエリア・ヤクーブ ほか

原題:EN CORPS
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル

<2022/フランス・ベルギー/フランス語・英語/118分/ビスタ/5.1ch>
字幕翻訳:岩辺いずみ

2023年9月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

 

© 2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON-ROQUES

www.dancerinparis.com

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(本ページの情報は2020年6月のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

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