東京・ミニシアター生活

主に都内のミニシアターで上映される新作映画の紹介をしています。

〔AD〕

【8/17公開】『鉄道運転士の花束』ユーモア溢れるセルビア映画! 逃れられぬ轢死事故…鉄道運転士のキツい人生

f:id:kappa7haruhi:20190811012726j:plain鉄道運転士の尽きぬ悩みと生き様を、ブラックコメディとロマンス、そして親子愛で彩ったユニークな物語。エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』で通称”クロ”役を演じたラザル・リストフスキーと、その妻ヴェラを演じたミリャナ・カラノヴィッチ…2人の息の合った共演が堪能できる希少なセルビア・クロアチア作品。

2019年8月17日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開

鉄道運転士を題材に、ブラックコメディを選択

f:id:kappa7haruhi:20190811215613j:plain

人を旅に誘う鉄道は愛される存在だ。美しい車窓の景色に、味のある車体、心地よいリズミカルな振動…鉄道を愛してやまない「鉄道オタク」と称される人の愛し方もさまざま。写真を撮ることに喜びを得たり、乗ることを楽しんだり、はたまた時刻表にロマンを感じたり…。

古き良き時代には子どもが憧れる職業だった鉄道運転士。しかし、この伝統的な職業、実際の勤務にあたって、どうしても避けられないのが、事故だ。中でも人身事故は、運転士がいくら腕を磨こうとも、避けることができないもの。

本作を撮ったミロシュ・ラドヴィッチ監督が敬愛する祖父は鉄道運転士であり、その長年の勤務の中で、多くの事故を引き受けることになったという。このエピソードを映画にできないか、と長期間試行錯誤した末に、ブラックコメディというジャンルが浮かんできたそうだ。

そして人間の死を素材としながら、観客を笑わせ、しかも愛とロマンに満ちた、高度で濃密な作品が誕生した。

『アンダーグラウンド』ファンは見逃せない、素晴らしいキャスト

f:id:kappa7haruhi:20190811222644j:plain
セルビア、クロアチアで作られた新作映画を日本の映画館で観られる機会は、そう多くはない。それでも旧ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァ監督は日本でもかなり人気が高く、旧作が何度も繰り返し映画館で上映されている。最新では(日本では)2017年に『オン・ザ・ミルキー・ロード』が公開されたが、これも9年ぶりに撮った作品で、かなり久々といえる。

『オン・ザ・ミルキー・ロード』のヒロインはイタリアの女優だったし、1996年に多くのファンを魅了したクストリッツァ監督『アンダーグラウンド』の魅力的な出演者には、一体どこで会えるというのだ!実際、彼らが日本の映画館のスクリーンに他の作品で登場する機会は、数えるばかりだったのだ。

そしてようやく!…本作『鉄道運転士の花束』では『アンダーグラウンド』主演の1人、ラザル・リストフスキーが主人公・イリヤ役に。待ってました!と声をかけたくなる、小気味好い演技を観せてくれる。

そしてイリヤに想いを寄せる女性・ヤゴタ役のミリャナ・カラノヴィッチもやはり『アンダーグラウンド』に出演していた女優。2人は「バルカン(旧ユーゴスラビア地域)のスター」と呼ばれているそうだ。この魅惑のキャスティング作品を逃す手はないだろう。

また、若手のペータル・コラッチ、ニーナ・ヤンコヴィッチの魅力にも眼を見張るものがある。実に素晴らしいキャストが揃っていると、しみじみ感じ入る作品だ。 


ロマンあふれる演出…美術と音楽も感じどころ

f:id:kappa7haruhi:20190811222719j:plain

鉄道運転士・イリヤとたまたま出会った孤児の少年シーマが、義理の父子となり、やがて少年が成長。思いがけず父となったイリヤの不器用な愛の形が、おかしくも愛おしく楽しめる。

鉄道で繋がるこの2人の父子関係を中心に、ストーリーは進んでいくが、その中でも麗しい女性たちが君臨し、ロマンス部分も描かれる。思い出を振り返るおとぎ話的美しきパートも、現実味があるのだかないのだか、というユニークな性描写も、振り幅ある演出が観客を飽きさせない。

車両のような生活空間の、やや演劇的な美術、そして軽快な音楽なども相まって、セルビア・クロアチア作品ならではの味わいいっぱい世界観が、心ゆくまでじっくりと楽しめる。

作品ニュース

ポストカード付き前売り券発売中

プレゼント付きのお得な前売券は、上映館にて。

 
新宿シネマカリテにて上映

上映館の新宿シネマカリテが、本作仕様に飾られている。

 

オススメしたい『鉄道運転士の花束』

f:id:kappa7haruhi:20190812001107j:plain

  • セルビア出身キャスト&スタッフ
  • 上質でアクの強いユーモアがいっぱい
  • 鉄道好きにオススメのユニークな美術
  • 父子愛とロマンス溢れるストーリー
  • 軽快でユーモラスな音楽

なかなか日本では出会える機会が少ないセルビア映画。しかもユニークで、とっておきの魅力を放つオススメ作、お見逃しなく!

『鉄道運転士の花束』作品情報

【あらすじ】
イリヤは60歳で独身の”鉄道運転士”。キャリアの中で30名近くの「殺人」記録を残し、引退しようとしている。 19歳になった養子シーマはそんな義父にあこがれて鉄道運転士に。しかし避けて通れないはずの事故になかなか遭わないせいで、シーマは不安にさいなまれて、緊張は頂点に。眠れぬ毎日に疲弊して…。

監督・脚本:ミロシュ・ラドヴィッチ
出演:ラザル・リストフスキー(『アンダーグラウンド』『スパイ・レジェンド』)、ペータル・コラッチ、ミリャナ・カラノヴィッチ(『パパは、出張中!』 『サラエボの花』) 、ニーナ・ヤンコヴィッチ、ヤスナ・デュリチッチ、ムラデン・ネレヴィッチ、ダニカ・リストフスキー ほか
音楽:マテ・マチシッチ、シムン・マチシッチ
美術:アリョーシャ・スバジッチ
衣装:ドラギカ・ラウシェヴィッチ

撮影:デュシャン・ヨクシモヴィッチ
編集:ジョルジェ・マルコヴィッチ

原題:Dnevnik masinovodje
配給:オンリー・ハーツ 後援:セルビア共和国大使館
<<2016年/セルビア、クロアチア合作/85分/2.35:1>
字幕:佐藤まな
2019年8月17日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
©ZILLION FILM ©INTERFILM

tetsudou.onlyhearts.co.jp

〔AD〕

(本ページの情報は2019年8月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

〔AD〕

(本ページの情報は2019年8月のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

<