東京・ミニシアター生活

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【4/9公開】『街の上で』若葉竜也×今泉力哉 変わりゆく下北沢で暮らす、若者たちの“恋”と“文化”

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青春エンターテイメント映画『あの頃。』が大ヒット上映中の、今泉力哉監督作品が、また新たに公開される。主演は今泉組の常連であり、現在放送中の朝ドラに出演して全国の注目を集めている、若葉⻯也。他にも古川琴音ら、ブレイクしたてでこれからますます活躍が期待されてうる若手が多数出演。ここ数年で駅も街も大きく変化しつつある下北沢の街を舞台にした青春群像劇だ。

2021年4月9日(金)新宿シネマカリテヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開

旬のキャストが多数出演!…公開延期で絶妙なタイミング?

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当初は2020年公開予定だったが、コロナの影響で公開が丸1年延期となってしまった本作。しかしその間に、主演の若葉竜也が朝ドラ『おちょやん 』でヒロインの初恋相手・小暮役を演じて一気にブレイク、国民の認知度を上げたばかり。ゆえに、公開時期は超グッドタイミングとも言える。出番はわずかだが、倉悠貴(『おちょやん 』ヨシヲ役)の姿もあり、さらに成⽥凌(『おちょやん 』一平役)が一風変わった役柄で友情出演と、まさに朝ドラ俳優だらけ!

女優陣もこれからますます活躍が期待される若手が4人が、メインキャストとして出演。若葉同様、古川琴音は2020年にテレビドラマ(『エール』『この恋あたためますか』など)複数作品に出演し、気になる若手女優として熱い注目を浴びているところ。

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左から、古川琴⾳、穂志もえか、中⽥⻘渚、萩原みのり

そして今泉監督自身もノリにノッていて、公開ラッシュを迎える。2月公開の『あの頃。』(主演:松坂桃李)が大ヒット公開中、さらに今月4月29日には『くれなずめ』(主演:成田凌)の公開まで控えている。この作品の状況は今、ものすごくホットなのだ。 

会話とシュチュエーションでクスクス笑いが止まらない

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2018年公開の今泉力哉監督『愛がなんだ』(主演:岸井ゆきの)は、女性客を中心に大きな反響を呼び、連日客席を満員にした。一途、という一言では片付けられないヒロインの恋に、共感したりしなかったり……反応はさまざまながら、片思いを抱えた人が観れば、切なすぎるキツイ設定と展開(そこがグッと刺さるわけなのだが)で、原作は角田光代の小説だった。

そして今回は、今泉監督が漫画家・⼤橋裕之と共同で書き上げたオリジナル脚本。登場するのは、ドンくさくも爽やか、多少姑息でも憎めない範囲、という若者ばかり。もちろん青春ものゆえ、切なくあったりモヤモヤしたりはするものの、根底には笑っちゃっていいよね、というコメディ特有の安心感がある。

もちろん登場人物である彼らが、今後人生の荒波に出会うことはあるだろうけれど、これは青春のあるひとときを切り取ったストーリーだから、心をほっこり温めてもらえる。

しかも会話とシュチュエーションの随所に、今泉×大橋の小技が効きまくっていて、観ている間中クスクス笑いが止まらない。心を晴れにしておきたい日おすすめの、思い切り“陽”に振り切っている作品なのだ。

変わりゆく下北沢の街の風景

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 実在の街に愛着を持って舞台にした映画やマンガの作品は多く存在する。街でいえば、新宿、渋谷、高円寺、吉祥寺などなど。そしてまた下北沢も、今まで何度も作品の背景として描かれてきている。

だが、2020年オリンピック予定の影響か、東京開催が決定した2013年以降、東京はどんどん様変わりしてきた。特に鉄道の駅は迷宮化するところが続出。小田急線と京王線が交わる下北沢駅も何度も変わり、出かけるたびに出口を見失うラビリンスになっていた。

最近では、駅そのものの構造の変化はもう落ち着いたものの、下北沢の駅周辺は大きく変化したし、今も変化を続けている。なくなってしまった店は多数。ランドマークを頼りに方向感覚をつかもうとしても、残っている店で「ここあの道があったところか!」と理解できたり混乱したり…。この作品はそんな「変わりゆく時代」の下北沢が背景に収められている。

下北沢を愛する人は、若者も多いし“元”若者も多い。街並みが変わってもいまだに、下北沢は古着屋、古本屋、劇場、ライブハウス、定食屋、スーパーと生活に必要なものから文化的なものまで、何でも揃っている。さらにアパートやマンションなど居住する建物もあって、文化と生活が渾然一体となっている街。ここに居着いたら全てこの街で完結してしまう。この新旧入り混じった街並みは、この街を気にかけている全ての人に響く風景だろう。

作品ニュース

ヒューマントラストシネマ渋谷にて、旬な女優たちの特大ポスター掲出中。

 

オススメしたい『街の上で』

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  • ブレイクしたての若手俳優が多数出演の群像劇
  • 軽妙な「シチュエーション&ラブ」コメディ
  • 街並みが変わりゆく下北沢が舞台 

『街の上で』作品情報

【あらすじ】
古着屋で働く荒川青(若葉竜也)は、恋人・川瀬雪(穂志もえか)に浮気された上にフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられない。そんな青が、美大に通う女性監督・高橋町子(萩原みのり)から自主映画に出演してほしいと頼まれる。行きつけの飲み屋では常連客から「それは“告白”だ!」とそそのかされるが……。

監督:今泉⼒哉
出演:若葉⻯也、穂志もえか、古川琴⾳、萩原みのり、中⽥⻘渚、成⽥凌(友情出演) ほか
脚本:今泉⼒哉、⼤橋裕之
⾳楽:⼊江陽
主題歌:ラッキーオールドサン「街の⼈」

配給:「街の上で」フィルムパートナーズ
配給協⼒:SPOTTED PRODUCTIONS
<2019/⽇本/カラー/130 分/ヨーロピアン・ビスタ/モノラル>

2021年4月9日(金)新宿シネマカリテヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開

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©「街の上で」フィルムパートナーズ

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(本ページの情報は2020年6月のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

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