東京・ミニシアター生活

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【11/29公開】『ファイティング・ファミリー』家族の期待を背負い、孤独なよそ者となったプロレス少女の奮闘記

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プロレスに情熱のすべてを注ぐワーキングクラスの家族を描いた、英国ウエルメイド作品。タイトル通り「家族」がテーマという面もありつつ、メインはWWE(米国プロレス団体)入りを目指して単身、異国で奮闘する少女の成長物語。実在の女性プロレスラーをモデルに、厳しい状況下で搾り取られたメンタルを取り戻していくヒロインの姿が感動を呼ぶ。もちろんプロレスシーンは、フィジカルな迫力もいっぱいだ。

2019年11月29日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

実話を元にした英国少女の奮闘

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実在するプロレス一家・ナイト家がモデルの本作。キャストは実際の人物とあまりに似ていて驚きだ(エンドロールで本人たちが登場するので乞うご期待)。伝説のプロレスラー、ドウェイン・ジョンソンも本人役で出演、生き生きと「本人」役を演じている。

若い頃は危うく道を外しそうだったジュリアとリッキー夫妻。プロレスに救われた2人が、レスリングジムを立ち上げたことから始まったナイト家のプロレス人生。一家は揃ってエキシビション・マッチを組み、家族で闘い続けるライフスタイルを貫いていた(これも実話)。

登場するプロレスシーンがまた見事。実際にヒロイン、サラヤ役のフローレンス・ピューと兄・ザック役のジャック・ロウデンはWWEのブートキャンプに入りプロレスの特訓を受けたというから、納得だ。

大の仲良しである兄ザックと妹ぺイジは、2人揃ってWWEのトライアウトを受ける機会を得ることになる。ところが先輩格である兄ザックは「適性なし」とされ、妹のサラヤだけが、フロリダで行われる次のステージに進めることになってしまう。

現実に直面した家族は楽しかった日々に別れを告げ、一つ先にコマを進まなくてはならなくなる。

チャラい女子には馴染めない…孤独を深めるサラヤ

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家族全員とともにプロレス漬けで生きてきたサラヤ。同世代の女の子からは浮きまくっても、地元ではたくさんの仲間に応援され、愛されて、迷いなくプロレス道を突き進んできた。

ところが、単身フロリダに単身乗り込むと、状況は一転。同期はモデル出身の、長身で派手なルックスの女子ぞろい。初心者レベルで、プロレスが何かもわかっちゃいない彼女たちには馴染めず、やがてサラヤは浮いた存在に…。

しかもモデル出身でディーヴァ然とした華やかな彼女たちの方が客受けもよく、ディスられたサラヤは、どんどん孤独に陥ってしまう。こうなると、もはやスポ根ものを超えサラヤの「チャラい女子集団に馴染めない孤独」に共感する女性も多いだろう。

サラヤの苛酷で孤独な闘いが描かれる本作。「プロレスって結局ガチなの? 何なの?」なんて疑問を持っている、プロレスに縁がなかった女子にもおすすめなのだ。

追い詰められたメンタルにとどめを刺すのは最愛の兄

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フロリダで傷つきまくって一時帰国したサラヤを暖かく迎えてくれるのは、やっぱり最愛の家族。しかし「WWEは諦めて元のように地元でプロレスを」と望むサラヤの希望を打ち砕いたのは、何と一番の理解者だった兄ザック。

サラヤのフロリダ行きへの羨望と嫉妬で葛藤し、兄は兄でボロボロになっていることを知るサラヤ。もう単純に昔に戻るなんてこは許されないと悟った彼女は、果たしてどんな行動に出るのか?

作品ニュース

予告編・有田哲平バージョン

本作の予告編は2バージョン。1つはプロレスファンの有田哲平(くりーむしちゅー)がナレーション。耳心地の良い声ながら、最後はテンション高い雄叫びでしめている。

 

オススメしたい『ファイティング・ファミリー』

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  • ヒロインを襲う、キツイしごき・女の闘い・ホームシックの三重苦
  • 固い絆と裏腹にプロレス愛ゆえにこじれていく兄妹関係
  • ヒロインの成長と熱い友情
  • WWEのブートキャンプで鍛えられたプロレス技

アメリカのプロレス団体のヘビーさは並じゃない。理不尽な目に遭い、味方はいない。ヒロインを襲う状況はかなり苛酷で胸が痛む。

技を磨いたプロレスシーンにプロレスファンはもちろんアガるが、プロレスには縁がないという人も心から楽しむことができる良作だ。

『ファイティング・ファミリー』 作品情報

【あらすじ】
イギリス北部でレスリング・ジムを営むナイト一家。末っ子18才のサラヤ(フローレンス・ピュー)も中1からリングに立ち、兄のザック(ジャック・ロウデン)と共に子どもたちにレスリングを教えながら「いつかはWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の試合に出る」と夢見ている。

ある日、トレーナーのハッチ(ヴィンス・ヴォーン)に誘われ、WWE のトライアウト参加の機会を得た2人は、そこで尊敬してやまないドウェイン・ジョンソン(本人)と対面を果たす。

しかし結果は、なぜかサラヤだけが練習生として合格。兄と2人で渡米したいと言い張るサラヤを、ザックは「家族みんなのためにお前一人でも行ってくれ」と説得。渋々承知したサラヤはリング名を「ペイジ」と改め、大好きな家族と別れてアメリカに渡る。しかしそこにはディーバ然としたモデル出身のギャルたちと、鬼と化したハッチが待っていた…。

監督・脚本:スティーヴン・マーチャント
出演:フローレンス・ピュー、レナ・へディ、ニック・フロスト、ジャック・ロウデン、ヴィンス・ヴォーン、ドウェイン・ジョンソン ほか

原題:Fighting with My Family
配給:パルコ ユニバーサル映画
<2019年/アメリカ/英語/108分/シネスコープ/5.1ch>
2019年11月29日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

fighting-family.com

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