夢を踏みにじられた気弱な映画助監督の怨念が、怪奇現象を巻き起こす! 修羅場と化した“ 壁ドンキラキラ映画”の現場は果たして正常な世界に戻れるのか? 凝りまくったVFX、著名なホラー映画に捧げられたオマージュ、豪華なキャスト、随所に仕込まれた笑いのツボなど、観どころいっぱいの“B級風”ホラーコメディ。主演は三浦貴大(『ローリング』)、成海璃子。川瀬陽太、手塚とおる、麿赤兒らも濃厚なキャラクターで登場する。
2019年12月9日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
始まりは“壁ドンキラキラ映画”だった…!
頑固な若手俳優に、実はビッチなヒロイン、影のあるバイプレイヤー女優、日常がバイオレンスな映画監督や、好き勝手に振る舞うスタッフと、魑魅魍魎が集まっている“壁ドンキラキラ映画”。この現場が怪奇現象の修羅場となっていくのだが、この“壁ドンキラキラ映画”はオマケとしての導入ではなく、ストーリー展開の重要な布石となる。
若手俳優・桜庭が「壁ドン」演技に悩み始め、撮影がストップすると一気に現場の雰囲気が悪くなる。とばっちりを受けるのは、現場カースト制度の最下層として扱われている、三浦貴大演じる黒沢明だ。
気弱な黒沢があちこちをなだめながら、なんとか現場を回そうと努力できるのは、自作の脚本『ゴーストマスター』を撮影する日も近いと信じているからだったのだが…。
映画愛の深い黒沢の夢が壊されたとき、黒沢が執筆した『ゴーストマスター』の念がこもった脚本に異変が起こる。やがて異変は、撮影現場にみるみる広がって暴走し、怪奇現象が次々とキャストやスタッフに襲いかかる…!
広がるノンストップ地獄絵図!
明らかに黒沢の脚本『ゴーストマスター』がきっかけで起きた怪奇現象だったが、黒沢本人にも全く制御できず、撮影現場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化していく。… とは言っても本作は随所に笑いを仕掛けたコメディだ。ちなみに上の2つの場面写真はどちらも桜庭の「後ろからハグ」。
しかし笑いの仕掛けが多いだけ、VFXの本気度も加速していくのが本作の凄さ。決して手を抜かない本気度には狂気すら感じる。
VFXはさまざまな名作ホラー映画へのオマージュとしても活用される。作中のスタッフも役者も、次々と強烈な怪奇現象の餌食になっていくのが見ものだ。
隠れヒロイン成海璃子と包容力を感じさせる三浦貴大
序盤では「ヒロインの同級生(メガネっ娘)」という脇役女優として登場するのが、成海璃子演じる渡良瀬真菜。旬を過ぎた二世女優という身の上で、斜に構えたような、世を拗ねたような表情で、今ひとつ女優業に身が入っていない様子。
しかし怪奇現象と戦う中で、真菜は女優としての隠された能力と、新たな魅力を発揮していく。後半では、成海璃子の凛々しい表情に多くの観客が魅了されるだろう。
一方で本作は、自らの怨念が招いた大惨事にカタをつけようと奮起する、気弱な助監督・黒沢明の成長物語でもある。照れずに主人公の成長を描いたヤング ポール監督の心意気を引き受けた三浦貴大。今までさまざまなキャラクターを演じてきた三浦だが、本作では包容力をじわじわと滲ませ、底力ある魅力を放つ。
作品ニュース
週替わりステッカープレゼント
リピーターに嬉しい特典! 初日から3週連続週替わりステッカープレゼント
『#ゴーストマスター』公開記念!新宿シネマカリテ、初日&3週連続、来場者プレゼント実施!3種類の特製ステッカーを週替わり先着500名に!
— 映画『ゴーストマスター』 (@ghostmaster1206) December 4, 2019
12/6(金)~ ステッカー ①究極の台本
12/13(金)~ステッカー ②黒沢&真菜
12/20(金)~ステッカー ③モンスター勇也#三浦貴大 #成海璃子 #板垣瑞生 pic.twitter.com/Rq3o5jpBCD
豪華トークイベント開催
ヤング ポール監督や出演者に加え、今泉力哉監督(『愛がなんだ』)、深田晃司監督(『淵に立つ』『よこがお 』)という豪華な顔ぶれ。毎回面白い話が聞けそうだ。
『ゴーストマスター』
— 映画『ゴーストマスター』 (@ghostmaster1206) December 4, 2019
@新宿シネマカリテ
トークイベント続々決定!!
①12/8(日)21:05回上映後
登壇:ヤング ポール監督、今泉力哉監督
②12/10(火)21:05回上映後
登壇:ヤング ポール監督、手塚とおるさん、川瀬陽太さん
③12/12(木)21:05回上映後
登壇:ヤング ポール監督、深田晃司監督 pic.twitter.com/AQNwr19eFa
オススメしたい『ゴーストマスター』
- VFXの本気度と名作ホラー映画に捧げられたオマージュ
- 隠れヒロイン成海璃子のカッコよさと三浦貴大のホスピタリティ
- 豪華なバイプレーヤーによる熱のこもったシーンの数々
- 随所に笑いを織り込んだ見事な「ホラーコメディ」
自分のカンパニーを持ち舞踏が本職とも言える麿赤兒は、特別出演が多い印象だが、本作ではガッツリと活躍し、場面を盛り上げている。元オリンピアンの篠原信一もインパクトある容姿を活かし、俳優としていい味を出している。2000年生まれの若手俳優・板垣瑞生の執念の熱演も素晴らしい。VFXも俳優も、ともに贅沢な作りの作品だ。
『ゴーストマスター』作品情報
【あらすじ】
コミック実写化・壁ドンキラキラ映画『ボクキョー』の撮影が行われている廃校。主演俳優・桜庭(板垣瑞生)は壁ドン演技に悩み、撮影がストップしてしまう。監督の土田(川瀬陽太)は苛立って激怒し、スタッフたちも次々と現場を放り出してしまう中、助監督の黒沢明(三浦貴大)だけは、必死に事態を収拾しようと駆けずり回る。
黒沢は自分の作品『ゴーストマスター』を撮る夢を励みにしていた。しかし、憧れの女優・渡良瀬真菜(成海璃子)には冷たくあしらわれ、柴田プロデューサー(手塚とおる)にも馬鹿にされていることを知ると、絶望と悔しさのあまり、泣きながら走り出して転倒。黒沢の鼻血が脚本に降り掛かると、架空の存在だった「ゴーストマスター」に命が宿ってしまう。そして同時に壁ドン演技と向き合っていた桜庭にも異変が起きて…。
監督・脚本:ヤング ポール
脚本:楠野一郎
出演:三浦貴大、成海璃子、板垣瑞生、永尾まりや、原嶋元久、寺中寿之、篠原信一、川瀬陽太、柴本幸、森下能幸、手塚とおる、麿赤兒 ほか
音楽:渡邊琢磨
特殊スタイリスト:百武朋
VFX監督:國米修市
配給:S・D・P
<2019年/日本/90分/カラー/シネマスコープ/R15+>
2019年12月9日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
©2019「ゴーストマスター」製作委員会
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(本ページの情報は2019年12月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)