東京・ミニシアター生活

主に都内のミニシアターで上映される新作映画の紹介をしています。

〔AD〕

【5/31公開】『氷上の王、ジョン・カリー』フィギュアスケートを芸術の域に押し上げた、伝説のスケーター

 

f:id:kappa7haruhi:20190521005650j:plain

時代と戦い、アイススケートをスポーツから芸術の域まで押し上げた、伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。生前のパフォーマンスやインタビューなど、貴重なアーカイブをたっぷり楽しめるドキュメンタリー。

金メダリストの称号、立ち上げたカンパニーの成功という氷上の華やかさの影で、孤独と挫折、スキャンダルへの偏見など、影の部分も包括。完璧な美しさと逃れられぬ苦しみの両面から彼の人生を感動的に描く。

 2019年5月31日(金)新宿ピカデリー東劇アップリンク渋谷アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

伝説のスケーター、ジョン・カリーの壮絶な人生

f:id:kappa7haruhi:20190524024237j:plain

美しいバレエに憧れ、ダンサーを夢見た少年時代のジョン・カリー。息子に男らしさを求める父親に「バレエを習いたい」という望みは断ち切られるも「スポーツだから」という理由でアイススケートは習わせてもらえたという。

卓越した身体能力とセンス、たゆまぬ努力で、やがてアマチュア選手として頂点を極めたカリーは、英国大会、ヨーロッパ選手権で優勝、インスブルック冬季五輪で金メダルを獲得する。

バレエの影響を強く受けたカリーは、あくまでスポーツであった男子選手のスケートを、鋼のような身体能力、完璧な技はそのままに優雅に表現することで「美しい芸術」へと押し上げていく。

しかし世間は、正当な評価をする前に、彼がオフレコとして漏らしたセクシャリティに関する情報に、興味を集中させてしまう。同性愛に理解がない時代だった。

そんな世の中に戦いを挑むように、カリーはプロに転向してカンパニーを立ち上げ、自らの表現を磨くことへと邁進していく。だが一方で、私生活は乱れ、ピリピリとした神経質な表情をむき出しにすることもあったという。

「僕の魂には才能と同じだけ悪魔が宿っている」と語るカリー本人の言葉のままに、悪魔に魅入られたような宿命を背負った、美しきスケーターの全てがここにある。

美しいパフォーマンスが蘇る! 貴重なアーカイブ

f:id:kappa7haruhi:20190524024136j:plain

本作のジェイムス・エルスキン監督いわく、作品の2/3はアーティストやスポーツ選手としての苦悩の物語であり、あとの1/3は世間や家族に自身のセクシャリティを抑圧された苦悩の物語だという。

本作は、1949年に生まれ、1994年にわずか44歳で亡くなるまでの、カリーの人生を丸ごと包括したドキュメンタリー作品ではあるが、各パーツでは、カリーの氷上でのパフォーマンスを、1曲通してじっくりと楽しめる、貴重なアーカイブが多数収録されている。

現在も多くのスケーターに影響を与え続け、静止画のポージングですら迫力を感じさせる、完璧な美しさをたたえたジョン・カリー、そしてカンパニーの仲間たち。彼らの氷上のパフォーマンスを動画で見られる喜びを、たっぷり堪能してほしい。

オーケストラによって再録音された音楽 

本作に登場する演目で使われている楽曲は、名曲ぞろいだ。たとえば「シェヘラザード」「タンゴ」「ジムノペディ」第1番・第3番、「ウイリアム・テル序曲」「青き美しきドナウ」など。

この作品は、ジェイムス・エルスキン監督の意向により、ジョン・カリーのパフォーマンスを、私たち観客がライブとして感じられるよう、60人の生身の演奏家による演奏で楽曲を再録音している。

スケート靴の滑走音や、熱狂する観客の声に、再録音したオーケストラの演奏が一体化し、臨場感あふれるステージが、スクリーン上に次々と展開する。映画館で観る価値を高めたオーケストラによる演奏を、併せてじっくり楽しんでいただきたい。

作品ニュース

お得なプレゼント付き前売り券

お得な前売り券には、クリアファイルのプレゼント付き。窓口での販売は、上演日前日まで。

 

当サイトからはプレスプレゼント

「東京・ミニシアター生活」から、5名様にプレスプレゼントを実施。ふるってご応募下さい。

 


オススメしたい『氷上の王、ジョン・カリー』

 

f:id:kappa7haruhi:20190524024357j:plain

  • 伝説のスケーター、ジョン・カリーの氷上パフォーマンス
  • インタビューで知るカリーの壮絶な人生
  • 再録音されたオーケストラによる迫力ある演奏
  • スケートの芸術性を切り開いたカリーの功績

多くのスケーターに今も影響を与え続ける伝説のスケーターのドキュメンタリー。光も闇も併せ持ったカリーの孤高の戦いは、観るものの胸を打つだろう。

映画『氷上の王、ジョン・カリー』作品情報

【あらすじ】

アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得する。しかし、マスコミが真っ先に伝えたのは、オフレコで漏らした彼のセクシュアリティについてだった。

映画はアスリートとしてのカリーだけでなく、栄光の裏にあった深い孤独、自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦、そして彼を蝕んでゆく病魔AIDSとの闘いを、貴重なパフォーマンス映像と、本人、家族や友人、スケート関係者へのインタビューで明らかにしていく。 

これは、時代に翻弄され不当な扱いを受けながらも、屈することなく高みを目指し、人を遠ざけながらも愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語だ。

監督:ジェイムス・エルスキン(『パンターニ/海賊と呼ばれたサイクリスト』)
出演:ジョン・カリー、ディック・バトン、ロビン・カズンズ、ジョニー・ウィアー、イアン・ロレッロ
ナレーション:フレディ・フォックス(『パレードへようこそ』『キング・アーサー』)
<2018年/イギリス/89分/英語/DCP/16:9>
原題:The Ice King
字幕翻訳:牧野琴子/字幕監修・学術協力:町田樹
配給・宣伝:アップリンク

 2019年5月31日(金)新宿ピカデリー東劇アップリンク渋谷アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

www.uplink.co.jp

©New Black Films Skating Limited 2018
©Dogwoof 2018

 

〔AD〕

(本ページの情報は2019年6月のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

<