東京・ミニシアター生活

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【4/7公開】『ダークグラス』ホラーをアートに押し上げたダリオ・アルジェント、10年ぶりに鮮血の美学が帰還

鮮血の美学でホラー映画をアートの域に高め、今なお世界中のクリエイターに影響を与え続けている巨匠ダリオ・アルジェント。今回、自らの恐怖の原点である“ジャッロ ”に回帰した10年ぶりの新作が登場。盲目のヒロインには『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2015年)のイレニア・パストレッリ。美しい映像ながら、容赦ない残酷描写が潔い、正真正銘のイタリアン・スリラー&ホラーだ。

2023年4月7日(金)新宿武蔵野館ヒューマントラストシネマ渋谷池袋シネマ・ロサほか全国順次公開 

美しい色彩がより鮮やかに

現代の高性能なカメラで映し出される本作は、歴代作品の時代には撮り得なかった鮮明な色彩が堪能でき、重厚感も増して映る。ヒロインのリップカラーや服の「赤」は目に飛び込んでくるようだ。

ダリオ・アルジェントの作品に欠かせない鮮血もその質感がリアルになった。イタリアの町並み、インテリアの美しさもダイレクトに反映され、全編において迫力あるアーティスティックな映像が楽しめる。

巨匠ダリオ・アルジェント82歳、10年ぶりのスリラー

「時代が変わったからといって、物語の本質も解釈のスタイルも裏切りたくはない(変えたくはない)」と語っている82歳のダリオ・アルジェント。言葉通り、作品の勢いは衰えることなく、ホラー&スリラーとして強い刺激と興奮を与えてくれる。

しかし「感情や優しさという新たな要素を加えた」とも語られているように、今までの作品にはなかったキャラクターやストーリー展開も。盲目のヒロインと中国系移民の少年が、出会ったばかりにして、ストーカーから逃れようと助け合う。恐怖を感じつつも、後味に温かみを感じられる作品となっている。

父の作品を支える娘アーシア・アルジェント

登場人物があまり多くない本作だが、そのなかにダリオ・アルジェントの娘アーシアが出演。光を失ったヒロインが日常を取り戻すために協力する、歩行訓練士を演じる。

さらに、アーシア・アルジェントは、アソシエイト・プロデューサーも兼任。表からも裏からも、父の10年ぶりとなる最新作を支えている。

作品ニュース

ダリオ・アルジェント特集上映

ヒューマントラストシネマで3/31〜4/6までダリオ・アルジェント特集上映が実施されます

レトロポスターも登場

「決してひとりで見ないでください」という昭和キャッチコピーも搭載したレトロ調ポスターも登場。お祭り感が楽しい!

オススメしたい『ダークグラス』

  • ダリオ・アルジェント10年目の新作
  • アップデートしつつ自己のスタイルも維持
  • 歴代作品を思わせる美しい映像を高画質で
  • 恐怖感を煽るまとわりつくようなサウンド

『ダークグラス』作品情報

 【あらすじ】

コールガールのディアナ(イレニア・パストレッリ)は白いバンに執拗に追い回され、中国系移民の親子が乗った車に激突。ディアナは一命をとりとめたものの視力を失い、中国人一家の父親は死亡、母親は意識不明の重体、後部座席に乗っていた幼い息子のチン(シンユー・チャン)だけが無傷だった。

アレアルディ警部(マリオ・ピレッロ)の説明によると、バンに乗って獲物を物色する正体不明のシリアルキラーが、すでに3人の娼婦を残虐な手口で殺しており、ディアナはその4人目の標的にされたのだという。

自宅に戻ったディアナは、歩行訓練士のリータ(アーシア・アルジェント)に指導され、賢い盲導犬のネレアと一緒に暮らすようになり、少しずつ目が不自由な日常に適応していく。そんなある日、養護施設を脱走してきたチンが現れて……

監督:ダリオ・アルジェント 
脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ 
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン ほか
音楽:アルノー・ルボチーニ
提供:ロングライド、AMGエンタテインメント
配給:ロングライド
<2021年/イタリア・フランス/イタリア語/85分/カラー/シネスコ/5.1ch>

字幕翻訳:杉本あり
原題:Occhiali neri

2023年4月7日(金)新宿武蔵野館ヒューマントラストシネマ渋谷池袋シネマ・ロサほか全国順次公開 

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2021 © URANIA PICTURES S.R.L. e GETAWAY FILMS S.A.S.

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