東京・ミニシアター生活

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【8/7公開】『ジョーンの秘密』80歳のごく普通の主婦は元スパイだった……彼女が隠し通した驚愕の真実とは?

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2000年、イギリスを駆け抜けた驚愕のニュース……戦時中、ロシアのKGBに核開発の機密を漏洩したスパイが暴かれた。人々に衝撃を与えたのは、その人物像。彼女は、隣に住んでいそうな80代のごく普通の老女だったのだ。この数奇な実話をもとに書き上げられた小説を映画化。長年秘密を隠し通した主婦ジョーンを英国名女優のジュディ・デンチが、若き日のジョーンを『キングスマン』のソフィー・クックソンが演じ、観る者を1940年代の真実へと導いていく。

2019年8月7日(金)TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー

取り調べの中で過去へ遡っていくジョーンの記憶

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夫にも先立たれ、穏やかにひとり暮らしていた善良そうな老女・ジョーン。戸惑いの表情で連行される姿は、どう見ても何かの間違いとしか思えない。無罪を主張しながらも、取り調べのなかで大学時代に話が及ぶと、彼女の記憶は鮮やかに過去へと引き戻される。

現在(2000年)と過去(1938〜1950年)を行き来しながら、少しずつジュディ・デンチ演じる老女ジョーンに隠された真実がのぞき見えるようになっていく。そこに現れるのは、秘密を持った罪悪感か、迷いなき信念なのか……名女優ジュディ・デンチの繊細な表情に引き込まれていく。

真面目な女子学生として生きた日々は、どのように揺らいでいったのか?

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1938年。ケンブリッジ大学に学び、学業は優秀だが、やや引っ込み思案な女子学生だったジョーン。ある晩、同学で華やかなユダヤ系ロシア人の女子学生・ソニアと出会い、それをきっかけに、ジョーンは共産主義の会合に出入りするようになる。やがて会合の仲間のレオと恋に落ち、青春を謳歌するジョーン。しかし共産主義の活動にのめり込むレオとの関係は決して安定したものではなくなっていく。

スパイ・アクション映画『キングスマン』で名を挙げたソフィー・クックソンが、クラシカルなファッションに身を包み、若き日のジョーンを演じているというところも映画ファンの心をくすぐる。恋愛・友情・信念……大学の出会いの中でジョーンは数奇な運命に巻き込まれていく。


ジョーンはなぜスパイ行為に及んだのか?

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大学を卒業後、原子力開発機関で事務員として働き始めたジョーンは、その優秀さから重要な機密を知りうる機密任務に参加することに。

妻子ある上司との新たな恋、突然姿を現し自分を利用しようとする元恋人のレオ、親友ソニアの不審な行動。さまざまな人々との関係に揺れながら、原子力という強大な武器の恐ろしさに直面し、ジョーンは自らの行動を選択していくことになる。

1945年の夏、初めて原爆が投下された国は日本。戦後生まれの私たちは、8月になると常にこの事実を意識してきた。その背景たる真実を、本作を通して見守ることも、日本人として意味深いものとなるだろう。

作品ニュース

主演、ジュディ・デンチのインタビューを動画で配信中。

オススメしたい『ジョーンの秘密』

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  •  スパイに似つかわしくない女性の、数奇な運命のストーリー
  • 名女優ジュディ・デンチと新進女優ソフィー・クックソンの競演
  • 1945年、日本に投下された原爆に関わる真実

彼女はなぜ祖国を裏切ったのか? なぜ家族を欺いて密やかに後半生を生きられたのか? 優秀だが野心的ではない善良な女子学生が、恋や友情、思想や裏切りに揉まれ、運命に翻弄されなから、少しずつたくましくなっていく姿に、静かな情熱を感じるだろう。

『ジョーンの秘密』作品情報

【あらすじ】
夫に先立たれ、仕事も引退したジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていた。しかし2000年ジョーンは突然訪ねてきたMI5に、ロシアに機密情報を流したというスパイ容疑で逮捕されてしまう。ジョーンは無罪を主張するが、先ごろ死亡した外務事務次官のW・ミッチェル卿が遺した資料から、彼とジョーンがKGBと共謀していた証拠が出てきたという。捜査官の取り調べは、ジョーンがケンブリッジ大学で物理学を学んでいた1938年まで遡る。
事情を聴き、息子で弁護士を務めるニック(ベン・マイルズ)は取り調べに立ち会うが、捜査官の厳しい追及で全く知らなかった母の過去にニックは愕然とする。

やがてジョーンの名前と容疑が報道され、ジョーンは自宅前で記者会見を開くことを決意する。果たして、彼女が発表した“真相”とは……?

監督:トレヴァー・ナン
出演:ジュディ・デンチ、ソフィー・クックソン、トム・ヒューズ、
スティーヴン・キャンベル・ムーア、ベン・マイルズ ほか

原作:ジェニー・ルーニー著「Red Joan」
原題:REDJOAN
配給:キノフィルムズ
<2018年/英語/イギリス/101分/5.1ch/カラー/スコープ/PG12>
字幕翻訳:チオキ真理
2019年8月7日(金)TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー

公式web

www.red-joan.jp

 

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© TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018

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(本ページの情報は2020年6月のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)

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