交通渋滞に巻き込まれ仕事を逃したシングルマザーのドライバーが、「ある男」の運転する車にイラついてクラクションを鳴らしたことから、人生が破滅するほどの、終わりなき恐怖に巻き込まれてしまう。ラッセル・クロウの突き抜けた怪演で、とてつもないモンスターキャラが誕生。些細なきっかけからターゲットにされたヒロインが追い詰められる姿に、人間の憎悪の根深さを見せつける。
近年、死亡事故にも発展し、日本の社会問題となっている「あおり運転」。日本だけの問題ではなかったと思い知らされるスリラー作品。
2021年5月28日(金)全国ロードショー
恐怖ポイント1:車を降りてからが本番
タイトル「アオラレ」というのが、なんともヘンな感じではある。「あおり運転」の言い換えか? と思いきや、あおり運転だけでは終わらない。この作品の山場はカーチェイスではなく、運転の部分はむしろ序章に過ぎない(ちなみに原題『Unhinged』)。
通り魔的ストーカーの「ある男」(ラッセル・クロウ)は、車を降りて追ってくる。降りてからが、なおさら恐ろしい。ガソリンスタンドまで、家まで、学校まで、居場所を突き止め、どこまでも追い、ヒロインたちをあおってあおって、あおりまくるのだ。
恐怖ポイント2:失うものなく躊躇なし
まだヒロインのシングルマザー、レイチェル(カレン・ピストリアス)や息子カイル(ガブリエル・エイトマン)と出会う前、冒頭から「ある男」は憎悪を爆発させる。その怒りの背景は明確に語られず、のちに登場人物との会話の中で、断片的に見え隠れする程度(想像で楽しめる部分だ)。
しかし、詳細は分からずとも「ある男」は失うものはない、とばかりに手加減なく他者に暴力を振るい、躊躇することなく人を殺めることだけは明確。もはやヤケクソ、人目をはばからず手当たり次第に人を殴り、轢き、刺し、火を付ける。目をつけたターゲットを破壊し尽くすのだ。
もう勘弁してほしい…止まらぬ飛び火と粘着力
常軌を逸した行動、そして姿は巨漢の「ある男」だが、そこそこ頭脳も使ってくる。アプリを駆使し、モバイルをサクサク操る。さらにレイチェルの持ち物を奪って情報を得て、周りの人を次々と巻き込む。やがて被害はレイチェルの知人、関係者、家族へと広く飛び火していく。
ネチネチと作戦を練って、思わぬ方向から思わぬ人に襲いかかり、警察の手をかいくぐる「ある男」。目的はレイチェルの破滅だが、広範囲に飛び火させることで、彼女の苦しみと恐怖を増大させる。見ているだけでもう勘弁して、と叫びたくなる粘着力なのだ。
細身のシングルマザーと心優しい息子が力を合わせて
強烈なキャラの「ある男」だが、観る側が感情移入すべきは、もちろん主人公シングルマザーの母レイチェルとその息子カイルの親子だ。ちょっと頼りない細身の母と、そんな母を思いやるしっかり者の息子は、やがて力を合わせ、応戦を試みる。
細い抜け道を見つけ出すようにヒントを求め、ピースを拾い集めて作戦を立てる。敵のモンスター度は思い知っているので、もちろん度胸と根性も必須。そんな戦う親子の姿に、観る者も勇気が湧いてくる。果たして、母子はこの絶体絶命のピンチを切り抜けられるのか……?!
作品ニュース
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— 【東京★ミニシアター生活】市川はるひ(カッパ) (@kappa7haruhi) May 27, 2021
オススメしたい『アオラレ』
- ラッセル・クロウ演じる「ある男」の迫力あるキャラ
- あおり運転は序章、車を降りてからが本番の展開
- シングルマザーと息子が力を合わせ応戦
- まさに「ノンストップ」のアクションスリラー
『アオラレ』作品情報
【あらすじ】
シングルマザーのドライバー、レイチェル(カレン・ピストリアス)が見知らぬ“男”(ラッセル・クロウ)と信号で言い合いになってしまう。「運転マナーがなっていない」と謝罪を求められるが、レイチェルはそれを拒否。しかし、そのささいな小競り合いから、レイチェルは想像もしていなかった恐怖に巻き込まれることに……!
監督:デリック・ボルテ(『レッド・バレッツ』『幸せがおカネで買えるワケ』)
出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・エイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジー ほか
脚本:カール・エルスワース(『レッド・ドーン』『ディスタービア』)
製作:リサ・エルジー(『メン・イン・キャット』『ジェシー・ジェームズの暗殺』)
原題:『Unhinged』
配給:KADOKAWA
<2020年製作/90分/PG12/アメリカ>
日本語字幕:松崎広幸
2021年5月28日(金)全国ロードショー
©️ 2020 Unhinged Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
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